サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

COLNAGO ESA MEXICO


 6月2日は京都の宝ヶ池国際会議場で医療関係の展示会の仕事。

 朝10時現場着の予定で家を出る。名神が工事中で、渋滞するかもと聞いていたので、少し早めに出たが、逆に普段より空いていた。 京都市内もすいすいと北に抜け、宝が池には9時過ぎに到着。
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 駐車場に車を止め、少し早く着いたので会議場の公園の向かいに在る、京都の老舗自転車店のビゴーレさんのウインドを見に、散歩に行く。
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 ここは昔から、オリジナルのフレームを作り続けてきた、いわゆる金属加工業としての正道を行く自転車店
 昨今のヨーロッパブランドの大半が台湾製のフレームを、プラモデルのように組み立てて売るだけのサイクルショップではない。
 歩道側のウィンドに飾られたオリジナル車に見とれ、お店全体のの画像を撮るのを忘れてしまった。
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 店はまだ開店前で人っ子一人居ない。店の奥にもたくさんのフレームが飾られていた。

 京都に仕事に来るたびに、仕事が終わったら、帰る前にこのお店を覗こうと思うのだが、 何せ肉体労働で疲れて、さらに大阪まで運転して帰ることを想うと、夜にはそんな気力も残っておらず、さっさと何処にも寄らずに大阪に帰ってしまうのが常だ。

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 6月3日、今日も昨日に続いて、仕事をするのにはもったいないような、さわやかな晴天。 今日の仕事は早く終わり、午後には帰宅。 庭のアジサイは日に日に色づきを増して、もう梅雨がすぐそこまで来ているのが判る。
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 家に帰って、PCを立ち上げると、先日の日曜日にシクロジャンブルで1年ぶりに再会したCAMBIO工房のじゃんさんが、ブログの記事で、当日僕が乗って行った、COLNAGO ESA  MEXICOを紹介してくれていた。

 せっかくなので今日の黄昏練にはエサメキシコで出ることにした。16時前に家を出る、猪名川から池田、五月山山麓箕面まで往復するいつものコース。

 池田城址まで戻って休憩。春から秋までは19時まで開園している。
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 まるで秋の空のように青空がきれいだが、巻雲が出ているので天気は下り坂かなぁ? 門前に自転車を置き、園内をぐるっと歩いて一回り。
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2千株の白百合のつぼみも膨らんできた。
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 庭を一回りして門を出る。門前の太鼓橋の上でしばしエサメキシコの写真撮影。

 2年前に、フレームを組み上げた際にもこのブログで何度か紹介したが、(こちらにも) 再度愛車の一台のESA MEXICO を紹介しよう。

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 COLNAGO ’80年代のフレーム。あまり史実には詳しくないが、おそらくCOLNAGOでジルコチューブが最初に採用された市販フレームではないか思う。

 このフレームではトップとダウンチューブの2本のみが6本(断面は12角)の潰しの入った初期のジルコチューブが使われている。
 ウェブでESAMEXICOで検索、海外のホームページやブログで見つけた画像では、同じ模様で、白地にブルーの色違いのフレーム、前三角が三本ともジルコチューブのフレームもあった。
 コルナゴのスーパーやマスター系のフレームに比べ、ウェブ上の情報が非常に少ないので、あまりたくさん作られたフレームではないようだ。

 このフレームはどうも近年、ヨーロッパから日本に仕入れられたフレームと思われる。 手に入れたときは、ホィールは無く、寄せ集めと言うか、ありあわせの使い古したカンパ系のパーツで組まれていた。
 ワイヤーやチェーンは油汚れがひどく、使うのをためらうほどのジャンキーなもので組まれ、眉をひそめるほどだったが、フレーム本体だけは、レストアされ、塗りなおしたかのように傷一つない、きれいな塗装の状態で、一度全バラし、自分の好みのパーツで組みなおした。 今も使っているのはヘッドパーツだけ。

 なぜかその時送られてきたフレームに付いていた、リヤエンドのチェーン受けが、COLNAGO純正品と思われる、♣マーク入りの物で、今は僕の宝物の一つ。
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 昔はフレームを買うとこんな凝ったものがリヤエンドに付属していたのだろうか?

 BBからライトで照らしてパイプを覗き込むと、チューブ内部は茶色く酸化被膜に覆われているものの、錆の粉がボロボロ浮くほど酷くはなかった。 やはり未使用のデッドストックのフレームなのかもしれない。
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 僕にはクロモリフレームのインプレを語るほどの自転車経験は無いが、もう一台所有のMASTER OLYMPICに比べると、フロントフォークの形状の違いもあって、乗り味は、柔らかめ。 
 これが、MASTER OLYMPICになると、ジルコチューブが4本の浅い潰しに変わり、断面はスマートな8角形で、ダウンチューブには、これより一回り太いパイプが使われていて、乗り味ももう少し、ピシッと固め。しかし細部の細かい造りはほぼ同じで、2台が作られたのが、かなり近い時代であることを示している。
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 ロゴもマスター以降のCOLNAGOの物とは違った繊細な字体で、ロゴやラインは厚めのシール貼りのようで、盛り上がった字面。

 僕の2台のCOLNAGOは、ビンテージとしてコレクションしているわけでは無い。 全て北摂里山の高原地帯を、クロモリ最盛期時代のレーサーでサイクリングして楽しむための自転車なので、峠道を楽に越えるためのギヤ設定のコンポで組んだ。

 これよりもっと古い、男ギヤなどと呼ばれる、過去の遺物で山道を越える脚力は、僕は持ち合わせていない。

 唯一、遊びで白いSILCAのインフレータを飾りに付けているが、これも実用で使うには、あまりにも現実的では無く、遠出する際には外している。
 このエサメキシコのフレームには、当初はATHENAの11sコンパクトクランクで組んだが、パワートルクのクランクは取り外しが面倒なのが気に入らず。 その後、カンパの四角テーパーBBの、トリプルメカを集めて、現在の仕様に組み直した。
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 フロントはRECORDの10s時代の四角テーパーBBのトリプルクランク、歯数は、52×42×30。
 オリジナルの53tアウターは、直付けのトリプル用Fメカをハンガーのスリットの最上部にしても、羽根がギヤの歯と干渉して使えなかった。 ハンガーのスリットを5㍉上に拡張すれば使えそうだったが、あえて僕に53tが必要とも思えないし、きわどい穴あけ加工もしたくなかったので、ダブル用の52tのアウターに替えた。僕の貧脚にはこれで十分。
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 F,Rメカとも10s時代のトリプル用のRECORD。 僕の好みで9sのカセットと9s用チェーンで組んだ。

 エルゴは、とんがり頭の中古の初期recordの9速エルゴを使っていたが、左のラチェットが滑り出して修理しないと使えなくなり、今のところCENTAURの丸頭の新品9sエルゴを手に入れて、使っている。
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 ブレーキは、Cレコ時代のデルタブレーキが似合うのかもしれないが、その性能と価格が気に入らない。 実用には、このCHORUSのダブルピポットのキャリパーブレーキが一番だと思う。
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 ホィールはカンパ製の、ATHENAのハブと、OMEGA32Hリムの新品を手に入れて、自分で手組した。
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 スポークは、フロントはDTコンペ15#、4本取りイタリアン組。 リヤは、DTチャンピオン、ドライブ側14#、4本取り。非ドライブ側は15#、6本取りイタリアン組と、近頃流行の左右異径スポーク、異本組で組んでみた。

タイヤは25cのチューブラー、太目で多少荒れた道でも入って行けるようにと。
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このあとは、今日の黄昏練のスナップをどうぞ。

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明日は梅雨入り前の最後の休日かもしれない、時間があれば、走りにいかねば・・・。