サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

チューブラータイヤはテープで貼るか、セメントで貼るか?

COLNAGO MASTER OLYMPIC に使っていた、ADX1ホィールのメンテをしました。
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チューブラータイヤを剥がし、リムに残った接着剤の残骸を除去、リムとハブを洗浄後グリスアップして、触れ取り。振れは僅かでした。

僕が使っている4台の自転車は全てチューブラータイヤです。
一度、峠の下りで前輪がパンクして怖い思いをしてから、WOタイヤは使わなくなりました。
週一、サイクリングで走る程度で、メインで使うカーボンフレームのメテオ以外、クロモリ2台の年間走行距離は1,000~1,500kmで知れています。

このタイヤをテープで貼ったのが1年半から2年前、そろそろ貼り換え時かとチューブラータイヤを剥がしました。
2年間での走行距離は僅かなので、まだタイヤのトレッドも残っています。マイナスドライバーで剥がしてみると、まだ接着力は十分残っていて、まだ使えそうでした。

テープ糊は粘着力が強いので、タイヤとリムに残ったテープの糊を除去するのに苦労しました。
とことん時間の経過したテープの糊がどういう風に変化するのかはまだそこまで放っておいたことが無いので判りません。

僕の私感では、使用状況にも拠りますが、セメントよりもテープのほうが接着力は長持ちするように思います。貼る手間もテープのほうが超簡単で、センター出しもしやすいですね。初心者にはテープで貼るのをお勧めします。

しかしシクロクロスのように、低圧で泥んこのコースを走るような使い方では、水を吸ってタイヤが剥がれることがあるんだそうです。セメントのほうが接着が良いと聞きますが、僕自身そういう使い方をしたことが無いので、よくは判りません。(セメントで貼る際は普通の4,5倍手間をかけて貼るそうですが。)

僕のこのブログでは貼り方の解説などは致しません。
『命を預けているロードバイクですから、多少の経験があるからと言って安易な解説などはしないほうが良い。』というのが僕のこのブログの方針です。
貼り方の解説は、熟練者にアドバイスを受けるか、メーカ系のビデオなどで十分勉強してチャレンジしてください。
最近はロードバイクのお店でも、ほとんどWOタイヤしか扱わないので、TUタイヤを貼った経験の少ない、あるいは全く無い店員さんが多いと思います。 

テープの良い処は、説明書通りに貼れば、誰が貼っても一定の接着力が得られる処ですね。初心者でも何とか貼れると思います。

一方セメントは貼り方によってかなり接着力に違いが出ると思います。下準備、セメントの塗る量や、乾かし方など、いろいろとコツが有って、初心者がいきなり一人で貼るのはハードルが高いと思います。どなたか経験者にアドバイスを受けながら貼った方が良いでしょうね。

貼り方の違いとは、簡単に言えばセメントを塗る回数とか一回の量とか、乾かし具合とか、・・・etcです。

ただ、タイヤを貼り換えるとなると、剥がしたリムやタイヤに残ったテープ糊の除去はセメントより手間がかかるように感じます。

セメントはタイヤを剥がしてしばらくほおっておくと、溶剤が抜けて、カラカラに乾くので、専用の刃物で削り落とすのが一番簡単です。アルミリムなら1本1時間くらいできれいに除去できます。

それに比べてテープの糊は厄介です。いろいろ試しましたが、指の腹でこすって、鼻くそのように丸めて取り除くのが一番はかどりましたが、1本のリムの除去だけで2時間以上かかり、指にはマメができ、潰れ、皮が捲れます。(笑
タイヤのテープ糊の除去はもっと面倒です。

パンクなどの際、剥がしたタイヤ側にテープの糊が全部残り、リム側に糊が残らず、きれいに捲れたというような話を聞いたことがありますが、それは貼る際にリム側の油脂分の除去をちゃんとしていないからで、リム側の接着が弱かったのだと思います。

貼る前に、シンナーなどでリムの油脂分を丁寧に除去して貼ると、剥がした際に、リムとタイヤ側には均等にテープ糊が残ると思います。そういうのが良い貼り方だと僕は思いますが、これはセメントで貼ったタイヤを剥がした際にも同じことが言えます。

テープとセメント、どちらにも長所、短所があるので使用状況で使い分けるのが良いと思います。

年間走行距離の多い方で1年以内でタイヤを使い切るのなら、リムの掃除だけで済むので、テープで貼るのが良いように思います。

今回のように年間走行距離が少ないホィールで、同じタイヤを貼りなおすことを考えると、セメントで貼るのが良いように思います。しかし、テープでもセメントでも、何度も貼り換えると、タイヤのふんどしが浮いて、剥がれてくるので、そうなると予備タイヤ行きになります。
は古いタイヤはパンク時の予備タイヤか、剥がれかけたフンドシを取っ払って街乗り用のNISHIKIにテープで貼って使っています。自己責任で使ってますが、遠出もしないし、走る速度も遅いので、古いタイヤで十分です。

どちらにしてもリムに残った接着剤の除去より、タイヤのほうが手間がかかりますが、セメントの場合は溶剤で溶かしてふき取ることも、ある程度は可能です。


メンテの終わった、ADX1の前輪の重量を計ってみました。

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ハブはSHIMANO HB-7700、28H、スポークはDTコンペ15番、
イタリアン6本取り(3クロス)で僕が手組したものです。
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646g、タイヤ、クイック無しのホィール単体の重量です。
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バランスウェイトを6グラムくらい貼ってあるので、実質640gくらいでしょうか。
前輪はラジアル組だとスポークが約1センチ短くなるのでもう少し軽く組めますが、(約5、6グラムくらいかな)僕は体重が在るので、スポークが飛びにくいようにイタリアン組にしました。

ARAYA ADX1は AERO1の後継品で、組む際にアールワッシャーが不要になったリムです。その分、AERO1よりリム単体では少し重いようです。

予備に何本かAERO1の新品リムも持っていますが、リム単体で約330 g(アールワッシャーが28Hで+約10g)です。

軽量TUリムで定番のアンブロジオのフォーミュラ20クロノのTUリムが380gですが、ハードアルマイトが薄く、雨の日に走るとブレーキ面のアルマイトが剥げてしまいます。またリム単体で力を掛けると、ぐにゃぐにゃと撓みます。
体重が74キロ前後の僕が乗るのは、ちょっと不安を感じるので、結局組まずに押し入れで寝ていますが、AERO1のほうはさらに軽いのに、リム断面が三角形のせいなのか、ハードアルマイトの質が違うのか?リム単体で力を掛けても、硬く、頑丈に感じます。


最後に備忘録として、使っているホィールの前輪を数本、タイヤを貼った状態ですが重量を計って書いておきます。クイック無しの重量です。


アラヤ ADX-1 890g、タイヤは vittria CORSA EVO CX 21。
この画像ではタイヤは仮組で接着剤無しの重さ。
ハブをグリスアップ後、テープ貼りしたら+15gの、905gでした。
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MAVIC KSYRIUM SLS   929g   タイヤは vittria CORSA EVO KX21
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このホィールはとてもかっちりしたホィールだが、走りはやや重く感じる。
僕なんかより、もっとパワーの在る乗り手向きかな。

SHIMANO DURA-ACE7900 C35TU 879g タイヤは コンチ、コンペ 
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乗り心地もよく、走りは軽い!山にもロングライドにも、こいつが一番。
カンパのボーラとか憧れますが、高価すぎますね。僕にはこれ位がお似合いです。

CAMPAGNOLO OMEGA strada リム+ATHENA 32Hハブ、DTコンペ15番イタリアン手組ホィール、タイヤはvittria CORSA CX 25。1100g、
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ESA MEXICOに使っている。
カンパの古いタイプのTUリムとハブで組んでみた。重量はそれなりに重め。

ADX-1は流石にカーボンリムには勝てませんが、走りも中々の軽さで、気に入っているホィールです。
トラック用のリムですが、強度もあり、リムサイドの形状の割りにはハードアルマイトのせいか、ブレーキもよく効きます。