四月二十五日土曜日。
阿古谷入り口で
僕の仕事は三月からすっかり止まってしまい、現在は100パーセント隠居生活になってしまっている。
『 おうちに居よう、GW連休週間 』が始まったばかりで少々心苦しくはあるが。
外出自粛の趣旨を理解した上で、週に一、二度、天気の良い日には運動がてら半日くらいは郊外に出かけたいと思う。
楊津で
先週は寒の戻りで余り自転車には乗らずじまいだった。この日は風の強い予報ではあったが、良いお天気と暖かさにつられて午後から、いつもの北摂里山街道に出かけた。
下阿古谷の小さな峠道をゆるゆると登っていくと、道端の草むらに何やら見っけ。
わ・ら・び 発見。若い頃に長野県の山小屋に居たりしたこともあって、山菜にはちょっと詳しい。こういうのを一つでも見つけたら、辺りを良く見回すこと。
自転車を側溝に置き、辺りをよく見ると其処此処にワラビが生えているが、残念なことにちょっと葉が開きかけていたりして、もうトウが立って食べ頃をすぎていた。
先週なら食べ頃だったろうにな、残念。
峠を下って屏風岩から十二号線に出て、道の駅いながわの自販機で暖かいお茶を買って歴史街道に入る。
道の駅もさすがに何時もの休日よりはずっと人出は少なかった。
歴史街道をゆるゆると流して、歴史街道終点の楊津小の手前の和菓子屋さんで三時のお八つを購入。歴史街道を散歩している人はちらほら地元の方達なのか?いましたね。
和菓子屋のお婆さんは今日もお元気。お孫さんが西宮に居るが、会えないのが寂しいと仰っていた。 これには『僕も同感ですよ』なんて少しだけおしゃべり。
前回立ち寄った際に味をしめた桜餅をひとつと、もう一つ、帰り道に『苔のテラス』で食べようとラップ包みのよもぎ餅を一つ仕入れる。
おばあさんが、『お茶はいかが?椅子に座って食べてね。』と言ってくれたが、長居は遠慮して景色の良い、店の横の橋の上で頂くことにした。
辺りは一面新緑の山々と美しい小川、点在する農家。
橋の上で桜餅を一つペロっと平らげて、ほうじ茶をゴックンとして・・・ひと満足。
休憩しながら、久しぶりにあの中腹の『くろまんぶ』にでも登ってから帰ろうかな・・・? なんてね。
小学校前から、登り道。つづら折れの落ち葉の道をどんどん登って、息が荒くなり始めた頃にくろまんぶに到着。 珍しく、対向車がトンネルから出て来たのであわてて、道端に自転車を寄せて急停車。
軽ワゴンはトンネル下の広場で駐車し、幼児連れの家族がワイワイと飛び出てきた。
どうやらここで遊ぶ算段らしい。
くろまんぶの内部は近年、補強工事の改修が施され、10年前初めて訪れたさいとはずいぶん様相がかわってしまった。
こんなところで子供達が遊んで賑やかなのも珍しいなと思いながらトンネルを抜け、十二号線に下る。
再び十二号線を楊津に戻って、信号を左折。別荘地の峠を越えて、槻並集落へ。
ちょうど前回と逆のコースになる。
槻並集落からの三草山、新緑が少しずつ濃くなっていく。
槻並の古い農家
槻並集落の田園地帯を楽しみながら、また阿古谷への峠道を登る。
クリーンセンターの手前の苔のテラスで一休み。桜は終わって、楓の新緑と苔の緑が綺麗。楽しみに残し、背中のポッケに入れ持ってきた、よもぎ餅とほうじ茶でひととき寛ぐ。
きょうもコルナゴマスターに乗る
苔のテラスを散策していると、さらさら流れる春の小川のクレソンに小さな花が咲いているのに気がついた。
ふと、クレソンの脇のコンクリの護岸の上に何やらまあるい形の物があるのに気がついた。
直径15センチくらいのとぐろを巻いた小さな蛇!!!げげっ!!!マムシちゃうん?
ヤマカガシか?えらの張り具合はやっぱりマムシかな?
そばに近づいても全く動く気配は無い。春とはいえど、食べるものも余りないのだろう。一寸はやく冬眠から目目覚めてしまったのかな??? そっとしておこう。
阿古谷から紫合に降りて帰阪。阿古谷入り口の桜桃が西日に輝いて綺麗で見とれた。
13時すぎ、豊中~猪名川~旧十二号線~紫合~阿古谷~15時半頃、くろまんぶ~柳津~槻並~屏風岩~阿古谷~紫合~豊中17時半頃帰着。
復路は強い西風と逆風に苦しんだ。
この日は集団で走るサイクリストとは出会わず。2名が一組、ソロのサイクリストが3名出会った。(猪名川河川敷を走るサイクリストは勘定に入れず。)
走行距離68km、走行時間3時間。
今後も、できるかぎり人との接触を少なく。事故など起こさないように無理はせず、ゆるゆると近郊の半日程度のソロサイクリングを楽しみたいと思う。