僕は昭和28年生まれ。
小6の頃から中学にかけて、夕方になると、真空管ラジオから流れてくる、神戸の放
送局の『ラジオ関西電話リクエスト』を聞くのが毎日の夕刻の日課だった・・・。
DJは奥田博之、マリア・リグレスティ,小山のり子・・・。
今もこの3人のDJの声は、僕の耳の奥にくっきりと残っている。
そして、そこから流れてくる音楽は、バタ臭いJAZZやフォークソング。
そんな音楽が、僕の音楽への目覚めだった。
10代~20代の頃はディランの曲もよくギターをかき鳴らして歌ったりした。
・・・***・・・
「おとうさん!B・ディランやて~!!!!」
「えぇ❓ディランって何よ・・・??????」
夕食後にTVの前で息子と駄弁っていた家内が、僕の自転車部屋に、駆け込
んできた。
食事中に20時発表のノーベル文学賞の話題で盛り上がっていたから。
かなり前に、ディランにノーベル文学賞をという声があると言うのは聞いたことが
あったが、そんなことはすっかり失念していた。
又もダメだったのね、村上さんは。
『村上』という作家名は、僕には『龍』のほうが馴染みが良い。
いまも『カンブリア宮殿』は時々見たりする。
『春樹』さんの作品も数作は読んだが、何か僕の心の奥底をチクっと擽るものを感
じることができなかった。
う~ん、このニュースを聞いて、あるいは電話連絡を聞いて、
B・ディランは、どう感じ、どう思ったんだろう?
どんなメッセージを発してくれるのか、あるいは沈黙したままなのか?
授賞式は出るんだろうか? モーニングにテンガロンハット?
ちょっと楽しみだなぁ。