サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

LOOK586SLをデュラエースで組む

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 9月に入って、酷暑が少し和らいだ朝、久しぶりに日中のライドに出た。 

ビフォー LOOK586SL+CAMPAGNOLO RECORD10s

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アフター LOOK586SL+SHIMANO DURAーACE R9100

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カンパレコード10速から、デュラエースR9100へのコンポ交換は、8月の前記事の翌日に行った。

久しぶりに最新コンポを触るので、シマノのサイトからサービスマニュアルを確認しながらの作業になった。

新機構のFディレイラーの取付けと、未経験のシマノのポリマーケーブルの取扱は、若干手間取った。

ポリマーケーブルのアウターには、専用のライナー付エンドキャップ(ノーズ付キャップ)が必要で、(ケーブルセットに付属)アウターの長さを決めてカットしている間に、インナーケーブルを入れたり抜いたりしていると、ポリマーが毛羽立ってくるのが気になった。(マニュアルには問題は無いと書いてあるが・・・)

 

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 R9100 STI

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STIのレバーはカーボン製。(アルテグラは樹脂製)レバーの握り幅も調整可能。

6800や9000より変速時のストロークも小さくなっているようだ。

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リムブレーキの引きも、変速のタッチも非常に軽い、僕にはこれで十分、DI2もディスクブレーキも不要やね。

 

クランクとFディレイラー

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クランク長は172,5ミリ。脚力に合わせてチェーンリングは50×34を躊躇無く選んだ。

峠道に行かないなら50×36でも良いね。

 

Fディレイラー

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新機構のFディレイラーの取付けと調整は、7800からかなり変わっていて、一寸手間がかかった。

近頃流行のケーブルフル内装フレーム対応で、フルアウターケーブルに対応するため、RDのようなアウター受けが付いた。

インナーケーブル末端は、マニュアルではプラ製の小さなトップキャップの中に通すように指示されているが、其処のところを読む前に短く切ってしまって通せず。

 

9000から大きく構造が変わった点は、直付けタイプのFDが取り付けボルト以外に、1本の小さなボルトを、フレームに押しつけて本体を2点で支持するようになっている。

(バンドタイプでは不要になっている)

 

これは近年、シートチューブのエアロ化で、丸断面で無くなったため、FDが直付けタイプが主流になったのが原因と思われる。

FDにかかるトルク反動でFD台座にがたが出る症状が多くなったからと思われる。

特に電動タイプではモーターの力が強いので台座が持たなくなったのだろう。

 

ボルトがフレームに当たる部分には、小さな付属の樹脂補強板を当てる様に指示があるのだが、586SLのFD直付け台座が大きかったので、この樹脂板を貼ることが出来なかった。しかしボルトの先はFD台座の端に当たるので、シートチューブに直接当たらずには済んだ。

 またケーブルテンションを張るカムのような機構がFD本体に付いていた。これはRディレイラーとはまったく違う構造で、これを知らずにフロントのシフトケーブルにはわざわざケーブルアジャスターを付けたのだが、実は不要だった。

 

デュラ9000以降のFDを取り付ける際には、注意が必要。 

ディレイラー
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リヤディレイラーも構造が変わったが、取付け方法自体はそんなに変わらない。

デュラのプーリーケージは遂にカーボン製になった。

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 近頃流行のビッグプーリーは確かにチェーンの駆動抵抗は軽くなるのだろうが、リヤディレイラーのトラブルも多いようだ。ディレイラーの取付けボルトから一番遠い部分が大きくなることで、トルクがかかったときに、少しでも芯がブレたりするとハンガーが曲がったりもげたりするようだ。

アッパープーリーの1ミリくらいのあそびもシマノのパテントなので、ビッグプーリーのメーカーでは使えないようで、その辺りの微妙な力の逃がし方も影響しているのかもしれない。

シマノも一時、プーリーを大きくした時期があったらしいが、その後採用しないのは やはり問題があったからだと思う。流行につられて わざわざ高価な社外品を入れて トラブルが多くなるのはつまらないことだ。

 

7900ホィールが11速で使用可能

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このホィールは、WH-7900 Cー35TUで、10年前にGDRメテオと同時に購入したが、シマノの不親切な設計で、11速カセットは使用不可能だった。ホィールメーカーはこぞって11速対応フリーを出したのに、なんで本家が出せなかったの? 二度とシマノのホィールは買わないと決めたよ。

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僕と同じ思いのユーザーがたくさん居たようで、最近は11速のカセットのスパイダーアームを切削加工した物がアンダーグラウンドで売られている。ただしアルテグラと105のみで、デュラはスパイダーアームがカーボン製なので加工できない。しかしカセットはアルテグラで十分やね。今回11速導入に踏み切ったのも、このホィールが使える目処が立ったからだった。

加工賃は3500円ほどで、新品価格に上乗せした物が販売されている。強度的には特に不安は無いようだ。新しいカーボンホィールを買うより断然節約できる。

またアルテグラGSタイプのリヤディレイラーでは11~34カセットまで使えるらしい。

そのローギヤが32tと34tのカセットは、またやや設計が違い(MTB用?)10速のフリーハブでも使えるらしい。(1,8ミリスペーサーが付いているため)

デュラはSSタイプのみだが、それでも11~30tカセットまで使える。これはアームのスラント機構がMTBタイプ(シマノではシャドーと呼ぶ)になったことで可能になったらしい。

ぼくは好んで激坂には行かないし、フロントはコンパクトなのでリヤは28tか30tもあれば十分だが、いずれロードにもフロントシングルギヤの時代が来るんだろうか、これはその前兆かな?

 

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コロナに加え、7月は大雨、8月は酷暑、9月は超級台風襲来と、不安が増すばかり。

しかし良いことも少しだけ。僕の本業のイベントの現場仕事が、半年ぶりに9月から愈々再開されることになった。

それはそれで不安もあるが、ウイズコロナの時代を生きていく限り、致し方の無いことなのだろう。


ようやくヨーロッパでもグランツールロードレースが始まった。僕自身はレース志向はないが、以前からツールをオンデマンドのネットで観戦するのは、フランスの田舎の景色も美しく楽しみの一つだった。

 

しかしコロナ予防策にはかなり心配がある。各チーム、スタッフ+選手合計30名限定で、内二名以上感染者が出た時点でそのチームはレースから除外されるらしい。峠道では観衆が多くいつもどうり、選手との距離も非常に近い。選手も、フランス政府もかなりピリピリしていて、そんなチームが複数出ればイベント自体の続行も危なくなるだろう。果して無事にレースを3週間続けて、パリのゴールまでたどり着けるのか?

このビッグスポーツイベントは世界が注目していて、今後のビッグスポーツイベントや東京オリンピック開催にも幾ばくかの影響を及ぼすのは間違いない。

 

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伊丹空港北端テラスで

 

僕の今のささやかな願いはただ一つ。はやく台風の来ない、涼しい秋にな~れ・・・。