古くて新しい機材、LOOK586SLを手に入れて一ト月余り。試走やポジション調整など、距離にして300kmほど走りました。
10年前のモデル(正式にはこのフレームは2014年モデル)にしてはホントによく走るので驚いた。
12年間で、乗ったカーボンフレームは、このLOOK586SLで、5台目になる。
ロードバイクにも慣れ、今までに乗ったフレームではこれが一番よく走ると感じる。
もっとも最初の2台は、まだ初心者で脚も出来ていない間にトラブルで乗り換えたので、フレームの性質を見極めることなど出来なかったし、その後はコンフォート系のしなるフレームのGDRメテオが長かったのもあるかもしれない。
さて、このフレームはマイナーチェンジされながら5~6年間続けて販売された、当時かなりの評判のクライミングフレームで、ロングライドにも向いているという情報だった。今回、たまたま安価で状態の良い物を手入れられたのは幸運だった。そして乗ってみて、カーボンの質の良さや反応性の良さを明確に感じることができた。
やはりハイエンドのフレームは( 価格だけでは無く )違うなと思った。
カーボンが軽いだけで無く質も良さそう。
だが流石に最新のハイエンドに乗る気力も、脚力も、そしてお金も持ち合わせていないので、僕にはこれくらいが丁度良い機材と言えるのかもしれない。
フレームを手に入れて、とりあえず走らせるために、手持ちの中で一番軽い、カンパの10速コーラス+レコードのミックスコンポで組んでみた。軽さでは現行デュラと同等位。
クランクや前後ディレイラー、ブレーキに特に不満は無かったが、エルゴパワーはやはり古さを感じさせる。シマノに比べると変速レバーの節度が悪く、重く、そして固い。特にサムレバーの固さは親指に痛みが出る僕の手には一寸しんどい。エルゴの小振りな造りや外観はシマノよりずっと僕の好みではあったが・・・。
同じ10速のシマノ7800デュラコンポも1セット持っていたが、あえて好みのカンパで組んだ。
しかしやはりポタリングでは良いが、がっつり走るとなるとカンパ10速のエルゴレバーはちょっと辛い感があった。
折しも前後して、GDRメテオを11速の6800アルテグラで組みかえて、その変速の軽さとスムースさを実感してしまったので、LOOK586SLには最終的にはシマノの最新コンポで組んで乗りたいなと思うようになった。もちろんカンパの最新12速コンポは魅力があったけど、シマノに比べると、流石にお値段が高すぎるしね・・・。
シマノはまもなく創立100周年で、9100の次期新コンポが出るだろうと噂されているが、それは恐らく12速で ディスクブレーキ仕様のDI2コンポ(無線?)がメインになるだろう。
ワイヤー変速+リムブレーキ+リヤエンド130ミリ規格のフレームに対応するコンポは、デュラエースでは恐らく9100Rが最後になるのでは とも言われているので、僕自身は最後に組んで乗るコンポは、9100Rしかないと思っていた。 この年齢で11速のコンポはもういらんよね と思っていたが、メカ好きのボクは、7800から大幅に変わった9100のメカを一度は組んでみたい、という興味はあった。
そんなこんなで一寸前から出物がないか、あちこちで物色していたのだが、これもタイミング良く、新品の9100Rのリムブレーキコンポセットを定価の半額近くで手に入れることが出来た。
STI ・ クランク50×34 172,5ミリ ・ 前ディレイラー直付け ・ 後ディレイラーSS、30tまで対応 ・ 前後リムブレーキ ・ カセット11~28 ・ BB JIS68ミリ ・ 91チェーン ・ オマケにFDのバンドアダプターの9点セット。規格も各サイズも、僕好みで、このフレームの規格にも、ぴたりのセットだった。
新品セットが税込み定価のほぼ半額の128、000円也で購入。
来年になればもう少し安いセットが手に入るかもしれないけど、僕のタイミングは今。
この年齢では何時乗れなくなるとも限らないしね・・・?
コンポが組み上がったら、乗らないフレームや、ため込んだ部品を処分してしまおう。今回のフレーム代とコンポ代くらいにはなるだろう。
続きます。