サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

マスターオリムピックをオーバーホール

4月7日、久しぶりにマスターをラックから降ろしてボーラを履く。

先週のポタでは暖かくなったせいか、膝の調子が良くなってきたのを実感したので、今日はちょっとプチクライムを試してみる。

ゆるゆると千里川を上流へ辿り、箕面へ。

川沿いの桜は満開で、日曜日の今日は川沿いの道も桜目当ての家族連れが多い。

今日は花見どころは一切立ち寄らずに走ろう。

箕面の高級住宅街の『桜通り』の坂道では、歩道からあふれて細い道路の真ん中でスマホ撮影している家族連れやアベックが多くて、狭い道は車が渋滞してたびたび止まり、登りの勢いが出ない。

近頃はスマホが普及してから、猫も杓子もスマホを掲げて、周りの状況も無視して撮影ばかりで困ったもんだ。確かに便利なのはわかるけど。レストランでも卒業式でも入学式でも花見でも、スマホを構えっぱなしでレンズ越しでしか見ようとしていない。

裸眼で直接花を愛でる、風景や情景を感じるという感覚を世界中の人間が忘れてしまっている、メモリースマホではなく脳に焼き付けるのを忘れてしまってる。そのうち人間の記憶中枢はスマホやAIの中に移行してしまうのかな~?いやはやどうも困ったもんだね~。

箕面から五月丘に登ってプチヒルクライム。膝は何とか今日も大丈夫。

池田に下って、猪名川河川敷を帰る。

今日も暖かく気温は23~4℃ 桜は満開散りはじめた。桜満開の土手も、菜の花満開の土手も、そんなところは人をかき分けて立ち止まらずに通過したので画像は無し。河川敷ではシロツメクサも咲き始めたね。

先週は冬のウエアで大汗を掻いたので、今日は半そでジャージにニッカー姿ででたが、ちょうどよかった。

画像を撮ってて気づいたが、登りで力がかかってサドルが後ろにずれてた。

そうそう、先日、サドルをSMPのブラスターからニンバーに変えた。その際にボルトの締め付けトルクが足りなかったんやね。

 

閑話休題ロードバイクを始めてからずっと僕はサドル沼の迷宮にハマっていたのだが、今まで試したサドルは25個は越えていると思う。

まず旧型のターボ系のセンターが尾根のように高くなっているものはまずダメ。尻は痛くならないが、肛門と陰茎の間の尿道付近にスレと圧迫感の痛みが出る。次にショップで穴あきを勧められたが、これも単に旧型に穴をあけたというタイプをいろいろ試したがやはりダメで。最後にセンター部分がへこんで波打っているSELLE SMP系のサドルに行きついた。このタイプは尻の位置は一点に固定されるので走行中に尻の位置を変えることはほぼできないが、尿道付近の圧迫感からは逃れることができた。

結果セラSMPが人間工学に基づいたデザインで一番痛みが出なかった。SMPだけでもグライダー、コンポジット、フォーマ、レボリューション、ブラスターと試して、最善のサドルがブラスターだった。

セラSMPではサドルの幅は、狭めのコンポジット系と幅広のフォーマ系の2種類があり。それぞれににパット量が薄いものや厚いものがあるのだが、どちらかと言えばフォーマは広すぎて内またが擦れて合わなかった。尻の骨格の大きい西洋人向けか?

コンポジット系のパットが少ないブラスターが一番合っていたのだが、長時間乗るとやや座骨の幅が合わない感じが痛みになってでて、イマイチ気になっていた。

近年、bulkor ブルコーというコンポジットより5ミリほど幅広の中間幅のサドルが出たのだが、試す機会がなかったところ、ブルコーに薄いパットが付いたnymber ニンバーをヤフオク中古で出ていたのを見つけ、7000円と定価の四分の一の値段で手に入れた。そしてさっそくパットなしのジーパンで1時間ほど走ってみたところ、僕の座骨の幅にぴたりと合って、全く痛みが出なかった。今まででサイコーのフィット感だったので、バイク3台分のサドルをこれに交換しようと思ったのだが、ネットショップで検索すると新品は安いところでも3万円近い値段で手が出なかった。

最近は何もかもが値上がりで僕のような高齢者には厳しい世の中やね。

それが先日、たまたまウェブで出物がないか検索してたら、梅田のシルベストサイクルのネットショップで新品が6割引きの1万円という処分値で売られているのを発見!。即座にメキシコ用に白のニンバーを、マスター用には赤のブルコーをポチった。

薄いパッド付のニンバーを2個ほしかったが、ニンバーは白一個しか無く。パットなしのブルコーは黒と黄色、グリーン、ブルー、赤とあって赤を選択。定価の3分の2の出費で新品を2個買えて、まことにラッキーな出会いだった。古いサドルを処分すればほぼ出費なしに済みそう。

さらに余談になるが、大阪の自転車店では老舗だったシルベストサイクルはロードバイクブームで一時はミナミの百貨店内やキタの一等地の商業ビルの入口に店舗を移すなど、箕面店と3店舗あったのだが、近年店舗を縮小してハービス大阪の梅田店のみになった。そしてその梅田店も昨年売却され、経営母体が自転車界では古株だったモリ工業から神戸の山田商会に変わった。先日のネットショップでは梅田店の在庫処分セールをやっていたようだ。アメリカの有名フレームメーカーも事業縮小のうわさが聞こえてくる。最近はめったにサイクルショップへは行かないが、自転車ブームも縮小傾向のようだ。昨今はフレームもパーツも、モデルチェンジが早すぎるし、値段もブームが始まった頃の倍以上になって高すぎるよな。

まぁ僕は体力の衰えもあり、新しいバイクには興味はないし、必要なものはネットで手に入るし、自分で整備もできるので特に問題は無い。

僕が20年前に最初にロードバイクを買った店が近所のシルベストサイクルのの豊中店で、普通の小さなバイクショップだった。超個性的な店員さん(今は、ホィールショップで有名な”のむラボ”さん)が居て面白い店だった。今でもあの店があった前を通ると懐かしく思う。

 

話がすっかりそれてしまった。

七月八日、午前中に家内を定期検診に病院に送迎した。午後からは雨模様で、マスターオリムピックのオーバーホールを始めた。

このフレームは僕が最初に手に入れたロードバイクだが、その後はカーボンフレームのロード中心で乗っていたので約20年で6,000kmしか走っていない。もっとも中古で手に入れたので、それ以前約10年間の走行距離は判らない。塗装はまだ艶もあるが、フロントフォークのメッキは輝きが鈍くなってきた。

数年前に変えたトリプル用のボトムブラケットは絶好調で、今年クランク糸はオーバーホールしたばかり。なのでクランク以外は全てバラして洗浄、再組立て時にワイヤー交換の予定。今度はハンドル周りをクイルステム∔アルミハンドルのオーソドックスなスタイルにする予定。パーツはすでに手に入れてある。

ヘッドパーツは手に入れた時から上部側のベアリングににゴリ感があり。ベアリングレースに傷があるのを分解して確認していた。その際に上側のレースを磨いて、ベアリングボールのみ交換したのだが、今日ハンドルを外してみるとゴリ感が強くなっていた。ここは走行中には判らない部分で、ホィールははもちろん、ハンドルやワイヤーを外さないとなかなか感じにくい場所なのだ。

新品のレコードのヘッドパーツは10年以上前に手に入れてあるので今回交換することにした。

もうフルにオーバーホールするのもこれが最後になるかもしれないな。

オーバーホールの様子はまた次回、気力と意欲があれば・・・。