昨今の人気小屋芝居を見ているような面白い喜劇仕立ての時代劇でした。
チカマツの傍を離れない、謎の不孝糖売りの万吉はドラえもん。
遊女のお袖はしずかちゃんか。
ボクは2回目ぐらいから、そういう風に感じながらこのドラマを見てきましたが、
結末も節句の人形の化身が不幸糖売りの万吉だったという事で、
三月三日の最終回にぴたりと合ったドラマに仕立ててありましたね。
最後のどんでん返しは、曾根崎の竹林の中、心中した二人をむしろで隠したまま、死に顔も見せなかったので、なんとなくボクのような鈍いものでも、これはもしやと薄々感づかせてくれる演出でした。
一人称で語る松尾スズキをはじめ、それぞれの俳優の出来も良く、久々に面白い喜劇を楽しませてもらいました。
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