日当たりの良い、二階のベランダのパプリカが、思いのほかに上手く育っている。
日当たりが悪く狭い我が家の庭では野菜は育てられないし、僕は家庭菜園にはあまり興味が無い。
僕はよく覚えていないが、妻は以前住んでいたマンションのベランダでパプリカを育てたことが在ったらしい。
二階のベランダなので、毎日の水遣りが非常に手間がかかるのだけれど。
このパプリカは、苗を買ってきて、育てたのではなくて。
家内が料理して取り出したパプリカの種を取って置いてあったものを、彼女の命を受けて、僕が四月にプランターに蒔いて、ここまで育ててきたもの。
GWの頃に、カイワレのように若芽がいっぱい芽吹いたところから、間引いて、間引いて、間引いて、(間引いた若芽もスプラウトとして、サラダで頂きましたが。)
最初の計画では、プランター一つに、二株を残して育てる予定だった。
手前のプランターに二株、奥のには3株、本当は奥のも、真ん中のは間引くつもりだったが、間引こうとした際に、家内が可哀想だとか言って、(訳がわからん、そう言う思考は普通、園芸家には無いのだ。)仕方なく三株残して、根っこがぎゅうぎゅうに育ててしまった。
手前の二株のプランターも、最後に間引いた株は、家内が捨てずに鉢植えにしたので計六株ある。(笑)
一センチほどの可憐なパプリカの花、一日でしおれ、やがて子房が膨らみだす。
何処からか二階のベランダまで目ざといアリンコがやって来て、新芽に葉ダニを運んで来る。
勿論、無農薬で育てる家内の至上命令は無視できないので、毎朝水遣りと共に葉ダニを除く作業は欠かせない。
ピーマンならもう大きいのは収穫時だが、パプリカなので色づいて甘みが出る頃までは、収穫許可は家内から出ないだろうと思う。
咲き始めたころのカシワバアジサイ
そういえば、昨今は園芸学校などでも植木の水遣りを『水あげ』と言うんだそうな、ちなみにペットのエサやりは、『エサあげ』。何でもそういう風に言った方が、優しく聞こえていいらしい。
この時期の植物の水遣りは毎日欠かせない、『水あげ』を一日でも忘れると枯らしてしまう事も間々ある。僕なんかはひねくれ者なので、昨今の世間の風潮とか、こう言った風なことを耳にすると、一体真の優しさとは何なのか判らなくなってしまうんだが・・・。
梅雨真っ只中の今日のカシワバアジサイ
話は変わるが、最近、僕としては非常に珍しく、TVドラマを数本見続けた。
これは近年買ったTVがビデオ内蔵で、簡単に毎週予約が出来てしまうからだ。
暇な時にゆっくりと、コマーシャルをとばし、ドラマをじっくり観る事が出来る。
予約して見ていたドラマは、『重版出来』『トットチャンネル』『早子先生、結婚するって・・・』もう一本は、何とNHKのメロドラマ。
『重版出来』は、僕が好きな女優さんが主役で、今までと、ちょっと違った明るい性格の役柄で出ていて、興味深く新鮮に感じたのと、ドラマ自体のストーリィも演出も面白かった。民雄の主題歌も良かったね。
昨今は漫画が原作のドラマは珍しくも無くなったらしいが、これも日本に漫画が文化として認められ定着したからでしょうね。
しかし僕は昔から、背広姿のサラリーマンが、通勤で小脇に漫画週刊誌を持ってる姿にはどうも馴染めないのだが。
テレビジョンなるものがNHKで初放送されたのが僕が生まれる前年のことで、
このドラマはその頃のお話し。
視聴率が二〇%を越え、ドラマ部門一位だったようで、見た方も多いと思う。
昭和生まれの僕には、懐かしいシーンが多かったが、最終回は少し不出来に感じた。
『早子先生…』も好きな女優さんが主役でついつい見てしまったが、役作りなのか演出なのか?今までとの彼女のイメージのギャップが・・・。
松下奈緒のショートカットのヘアスタイルと、細く書かれた眉が、全く僕は気にいらなくって、最後にはちょっとね~って感じになってしまった。
そして、ちょんまげ鬘を被った主人公の店番しているところに吉岡君が豆腐を買いに来たところで、ドラマの結末もなんとなく判ってしまった。
主役がボソボソと一人語りする演出が、大昔の吉岡君のドラマ仕立てとちょっと似ていましたね。
もう1本のNHKのメロドラマは、主役の男優が日曜美術館の司会をしている個性の強い男優で、普段ドラマを見ない僕はチョットそのことに興味を持ったから。
しかし見ているうちに、なんだか恥ずかしくなって、一話、一話の最後まで見続けられなくなってしまって、最終回まではとても見れなかった。
家内にも「メロドラマなんか、マジでよく見るね~」とからかわれたのだが。
やっぱり、メロメロなドラマは、あまりに恥ずかしくて僕には見れんわ~!
もう四本とも最終回を終えました。
咲き始めたころのガクアジサイ、ひっきりなしに熊蜂が花粉を集めに来る。
梅雨真っ盛りの今日のアジサイ、旬を過ぎるとガクが下向いてしまうのが少し寂しい。
普段TVで見る番組は、ドキュメントか、紀行物が多い。昨今はNHKの現代劇も時代劇も、何か若者向けの演出なのかつまらんし、大河ドラマなんて、紅白と共にNHKがやり続ける意味も解らない。(まぁNHKだから大衆路線としてやれるんだろうけど。)
スポンサーが居ないだけに終える決断をするヒトがいないのかなぁ~!
また当分の間、TVドラマは見ないだろう。
今回のタイトル、『パプリカとTVドラマ』に、特に意味、関係はございません。