サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

2017年、完熟黒枝豆買い出しサイクリング

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2017年11月3日、今年も完熟黒枝豆を手に入れに、篠山まで行ってきました。
たぶんこの連休が終わるともう道端で黒枝豆は手に入らないと思います。
黒大豆は畑で立ち枯れ、正月用の黒豆として熟成されます。

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朝、玄関の植木の伸び過ぎた枝先を剪定していると、切った枝先に蟷螂が居ました。



蜜柑の枝先に、上手く擬態していて、枝を切っても動きません。
蟷螂に気付くのが遅れ、ゴミ袋に入れてしまう処でした。

雌でしょうか、お腹がパンパンです。

我が家では、初夏から夏にかけて、どこかに産み付けられた卵が孵り、幼生のちっちゃな蟷螂がいっぱいいるのを見かけることが良くあります。




今日は午前中に家内の実家に所用があって、自転車を車載して出かけました

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今日の愛車は先週と同じコルナゴマスタートリプル仕様。
お天気は極上ですが、自転車で走れるのは午後のみ。
なんとか12時過ぎには、道の駅いながわに到着しました。

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連休中で道の駅の第二駐車場もほぼ満杯、停められて良かった。

予定では県道12号を北上し、西峠を越えて篠山市の後川(しつかわ)へ。
上手く枝豆が手に入って、時間があれば、マイフェイバリットコースの小柿渓谷を走って、三田廻りで、ここに戻る予定です。

10月の休日なら、後川では枝豆は道端の臨時販売所で必ず売られていますが、
11月に入るとシーズンは終わり、もう一つ峠越えして、篠山盆地のデカンショ街道沿いまで行かないと手に入らないかもしれません。

篠山盆地でも11月に入ると冷え込みの為、黒大豆が立ち枯れるので、生の枝豆として手に入るのは11月初旬くらいまでが限界でしょう。

12時半、そそくさと用意をして県道12号を北上します。

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杉生で、大野山。
10月初旬に頂上に登りかけたものの、膝痛が出て登れませんでした。

しばらく来ない間に北摂里山はすっかり秋色模様。

杉生を過ぎ、道は次第に西峠に向かって傾斜が増していきます。

途中でトレック乗りの若い方?に抜かれました。
時折立ちこぎで頑張っていますが、後ろ姿はお疲れ気味なのがよく判ります。

僕は一定ペースでシッティングで、はなされないように・・・。
この方と、しばし、抜きつ抜かれつしながら、西峠に向かって登っていきました。
おかげ様でよく頑張れました。

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途中、西峠手前で、県道12号から泉郷峠への道に別れます。
後川へは西峠を越えるのが最短ですが、

晩秋の色付いた美しい小柿渓谷の篭坊温泉に立ち寄りたいからです。

この峠でも僕と同じくらいの年齢の先行者MTB乗りの方に追いついて、
峠までご一緒に、はぁはぁ、ゼイゼイして頑張りました。

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落ち葉敷き 旅人待つや 峠の碑

何時もカーボンバイクで楽ばかりしているので、鉄フレームでこの峠はしんどいです。 ひと汗かいて、峠で休憩しながら、この方と少しお話が出来ました。

川西市在住の方で、奥様が篠山の実家でご両親を介護されているので、会いに行かれるのだそうです。 僕と同年配か、もう少し年上の方で、おそらくご両親は90歳は越えておられるでしょう。

丁度、我が家でもこの11月から、昨年末に一人暮らしになった家内の母を、我が家に迎え入れることになったばかりで、こういう話題になると切実な思いになります。

この方が仰るには、ちょっと前にもこのコースで走ったが、後川で枝豆は売られてたので、今日もまだ大丈夫でしょうと。

然し、午後も2時、3時になると早々に店を閉めることがあるのでそれが心配。

汗が冷えて寒くなり、ウィンドブレーカを着る。
小柿渓谷は一年を通して、周りより気温が低いコースです。
ここで昼食を食べると仰るので、お別れしてお先に峠を下りました。

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泉郷峠から下りきった渓谷沿いの三叉路で。

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里山の柿の木は、何処も色付いた実がたわわ。
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いつも寂しげな篭坊温泉ゲートをくぐる

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少し走ると篭坊随一の瀟洒な農家。

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もう少し行くと鉱泉跡の広場の紅葉が美しい。

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以前は木の看板だったような?・・・数年前から立派な石碑が出来た。

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初夏は気味の悪い道端のマムシ草も、実が真っ赤に名って辺りを照らす
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薬師堂の銀杏、11月初旬の篭坊は美しい。

写真を何枚も撮っていると、先ほどのMTBの方が合図をくれて走っていかれました。

フライフィッシングの篭坊プライベートポンドを過ぎると、谷が開けて、道から逸れ、橋を渡って、後川集落に入る。

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後川の僕の好きな農家の前で、(幼いころ訪ねた、母の実家の山里の家に似ている)
釜戸か、囲炉裏なのか煙が立ち上っていました。

2時過ぎ、西峠から下りきった12号線との四辻に着くが、辻の食堂では枝豆販売はもうしていなかった。ここは毎年、10月中で露店販売は終わるようだ。

城東トンネル越えでデカンショ街道まで行かんとしゃあないかな・・・
と思いつつ羽束川沿いにもう少し走り、出店を探すと黒枝豆の幟がハタメキ、1件だけ売店が開いていた。

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ラッキー、これで峠越えがひとつ(往復で二つか)減った!

枝付きの鞘が黒くなった完熟黒枝豆は、売台にもう三束しか残って無かった。
一束800円を購入、一束あれば家族で三日は楽しめる。
バックに入りやすいように、無理を言って枝を半分の長さに切って頂く。

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何とか収まった、バックはまだ余裕あり。

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ここからは時間に余裕も出来、意気揚々と下り基調の羽束川小柿渓谷を辿る。

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小柿渓谷から抜けると、三田の田園地帯。
日差しを一杯浴び、暑くなって、八幡宮でウィンドブレーカを脱ぐ。

今日はもう峠は残り一つ、大坂峠のみ。
 おまけに車載なので、道の駅いながわでサイクリングは終了。

今日は、何時もの家からのサイクリングより、50㎞弱、2時間は短かい『怠けサイクリング』今日は気が楽、身体も楽!

篠山盆地まで行ってたら、道の駅に帰るのはたぶん5時を過ぎ、暗くなるだろうな。

小柿渓谷を抜け三田の里山を快適に30km/h巡航で南進する。

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木器(こうずき)の羽束川橋上で

木器から脇道に入り、県道32号、大坂峠へ。

今日は時間に余裕があるので、以前から一度立ち寄って見たかった、
32号線に出たところの『半鐘カフェ』に立ち寄ってみた。

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屋根上に半鐘がある文化財の旧庄屋跡。
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こういう古い建物を見るのは大好き、彼方此方に珍しい農具や民具がある。
なんと、カフェのオーナーさんは僕と同じ豊中市在住の方で、ご夫婦で古い庄屋を借りてカフェをしているとの事。コーヒを飲みながら、しばしお話が弾んだ。
しかし、あまり休憩が長いと体が鈍るので、さっさとコーヒを頂き、大阪峠へ。

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今日は余裕で峠を越えられた。
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何時も不気味な大坂峠のお地蔵さん?数年前までは鉄の檻に入ってた。

何でもお地蔵さんが時々居なくなるので檻に入れられていたらしい。
(本当は安産祈願で、妊婦の居る家人が無断で連れて行く風習があったらしい)

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波豆川集落に下って、マイフェイバリットポイントの八坂神社に立ち寄る。

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手水処で手口を清め、本殿に参詣を済まし、改修の終わった能舞台を眺める。

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茅葺きの味わい深かった屋根は、ピカピカの瓦風のトタン屋根になってしまった。
(このブログのタイトルバックが以前の茅葺き屋根

あぁ・・・なんと落胆する景色になったなと、つい嘆きが口に出る。

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何時も綺麗な姿の、波豆川集落の女体山が、秋化粧をして僕を慰めてくれる。

長居は無用、もう一つ、小さな峠を越え県道12号笹尾へ下る。

16時過ぎ、道の駅いながわ着。さっさと自転車を積み帰路に付く。

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伊丹空港北端辺りで。

17時過ぎ帰宅。

走行時間2時間17分、走行距離50㎞、Av21,8km

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今年も完熟黒枝豆を味わう事が出来た。

晩酌に早速頂く、味と香りはやはり濃厚。

義母が『美味しいね、このお豆』と たくさん食べてくれた。

さぁ、この秋の残るイベントは京都北山の佐々里峠行だけか、
果たして行く気力が起こるのか?今年も峠を越えられるかなぁ~・・・?