サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

2017秋 シクロジャンブル


2017年の秋のシクロジャンブルは、勤労感謝の日という事で、この春とともに日曜日開催では無かった。

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そのせいかどうか?昨年までと比べると出展者、訪問客共に幾分寂しいと感じさせるものが在った。(僕が会場に着いたのが10時過ぎで、既にピークは過ぎていたのかもしれないが。)

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春は行けなかった僕だが、今回も関東から遠征し、出展されるCAMBIO工房の主催じゃんさんにお会いするのが主な目的。

最近の僕は、物欲が減退し(笑)むしろ押し入れに溜まった部品の終活を始めなければという思いもあって、朝一からフリマに出かける焦りも無く。

朝はゆっくり過ごして、家を出たのは10時過ぎ。自転車で10数分ほどで行ける服部緑地の会場にのんびりと向かった。

会場の民家集落前広場に着き、ぐるっと見渡すと、じゃんさんは何時もの場所で出展されていた。

じゃんさんとひとしきりお話をし、それから会場を一周して回る。
この催しでは、旧車や旅行車系の出店が目立ち、あまり僕の興味を引くようなパーツやフレームは少なめ。

物欲が無くなったなどと言ったばかりだが、その中で興味を惹かれたのが、このバンブーフレーム。
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今までにも南洋竹で作られたこういうフレームはあったが、このフレームの竹材は何と国産の真竹で作られている。JIS規格にも通って認定済みだという事だった。(スポーツ車としての性能にはJIS規格はあまり関係ないが、制作者の自信は感じられた。)

この出展ブースは、僕のご近所の『銀輪亭』という自転車屋さんなので、一度訪れて試乗してみたいものだと思った。

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シートチューブとチェーンステイのみ合板で作られ、各接合部はカーボンで繋がれている。金属部分は前後エンドとシートポスト挿入部、ハンガーとヘッド部のみという事だった。

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乗り味はというと、『皆柔らかいでしょうと言われるが、バネのあるしっかりとした乗り味です』と自身気に説明されていた。

台湾の有名なヒルクライムレースにもこれで参加、ヨーロッパに遠征した際も現地のサイクリストの目を引いて、質問攻めされたという。

南洋材の竹は硬いが国産竹は適度なバネがあるらしい。僕の持っているGDRメテオに似た乗り味なのかもしれない。

この方の仰るには変質も無く、各チューブの補修も可能で、京都の工房で作られているとの事だった。お金を掛ければ工芸品のような塗装(合成漆?)仕上げも可能だという。

写真を撮るのを忘れたが、漆工芸風研ぎ出しや螺鈿細工が施されたフレームも置いてあって、70~80万くらい掛かったという事だった。まぁ乗り味を楽しむのならそこまでの仕上げに拘ることもないでしょうね。

こういうフレームはさりげなく竹製!を主張するくらいが良いかなぁと思った。

結構僕好みの乗り味かもしれない、お値段は20万円代半ば。上グレードのクロモリフレームと同等という事だった。お金があれば作ってみたいなと思わせる魅力を感じた。

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こちらはオール真竹製で、意匠と漆風の塗りに特化した試作品で、乗り味は流石に柔らかいらしい。

この後は会場を二廻りして、12時過ぎに撤収されるまでいろいろとじゃんさんたちと話が弾んだ。

普段、ほとんど自転車人とはお付き合いの無い僕なので、非常に楽しい半日を過ごさせていただいた。

じゃんさんどうもありがとうございました。

今回は Campagnoloに詳しいじゃんさんに、お聞きしたいパーツの事もあって、
なるほどやはりそうなのかと納得できる答えを頂いた。
その事はまた次に書くつもり。

イメージ 6じゃんさんは関西にも交友が広く、撤収後の午後はいろいろと交友があってお忙しそう。

来春の再開を約束しお別れしました。

来春は上手くいけば、カンパ、サンプレ、サンツアーに続く、四作目のデータブックを持って来阪できるかもという事でした、左は頂いたサンプル。