サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

憂鬱な日々とサイクリング

先日満67才になった。

日々、拡散が広まるコロナウィルス感染。

いよいよぼくらは、覚悟する必要がありそうな予感がする。

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僕は数年前から年金生活に入り、仕事は半分に減らした。とはいえ、個人事業者の職人仕事なので、まとまった退職金があるわけでも無く、元気な間は働きつづけたいと思っていた。

しかし仕事はイベントや展示会の会場設営の現業なので、この3月から全て、予定がキャンセルになり、仕事は止まったままである。再開は早くて半年後か? いやいや1年後か? はたまた・・・。

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僕はどちらかと言えばお気楽な性格のほうだと思うが、今日は家族で夕食中に、我々のような老人は、いくら注意していても、最悪のことも考えなくておかなくてはならないなぁと言うような話題になった。

 

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暇なので、天気の良い日は1時間程度の散歩や 2時間前後、近くの河川敷や山裾をサイクリングしている。

サイクリングは河川敷や郊外の田園地帯を走るのがメイン。都会を走ることは滅多に無い。

そのうえ社交性が無く、どちらかと言えば孤独がすき! 人混みが嫌いなので、外でお酒を飲むことも無い。日本酒は苦手で、ビール党だったが、最近はノンアルビールでも晩酌が事足りるようになって、アルコールはほぼ摂取しなくなってきた。

最近はヤフオクやアマゾンやネットショッピングで趣味の自転車いじりに必要な部品も調達でき、繁華街に出かけることも仕事以外は滅多に無くなった。

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よってウイルス感染の可能性はかなり低い方だと思うのだが、だからといって、全く人と接触が無しで暮らせるわけは無く。

僕より気になるのが家内の方で、買い物など人混みに出かけることが一番多い。家内はヘビースモーカでは無いが、いまだに喫煙者なので、万一感染したらかなり危険だと思うのである。

僕も過去に喫煙歴が20年ほどあるし、30代半ば頃には軽い流行性肺炎で2週間ほど入院経験もある。 今まで病気で入院したのはそれ一度だけではあるが、重篤な肺炎を起こせばあっという間に死神に呼ばれるようなウイルスには、たぶん勝てないと思う。

昨年看取った、家内の母の最期がまさにそうで、夏に弱ったのを見かねて我が家に引き取って、少し元気になった半年後の年末。軽い咳をし出したと思ったら、翌日には苦しみだし、救急で運ばれた日にはもう肺炎を起こしていてICUに入れられ、その2日後にはもう意識が無かった。人工心肺は本人の意思で付けなかったが、酸素マスクだけで3週間ほどは生きたが、意識が無いまま苦しそうに亡くなったのが昨年の1月のことであった。義母の死因は原因の判らない肺炎だった。 

対抗する武器もなく、僕らには強力なウイルスと戦う手立ては今のところ無いのである。

あまり毎日が悲観的になってもしようが無いが、そのうち外出禁止などとお触れが出れば、サイクリングにも出かけづらくなってくるのかもしれない。 

僕の回りにも少数だがノー天気な生活をする若者や老人がいたりする。そういう人たちが遅かれ早かれ世にウィルスを広めていくのだろう。 

今日、TVで、病理学者が、悲観的な見方をすると、この収束は1年後になるのか、2年後になるのか? ウイルスへの特効薬ができるまで、あるいは人類の7割以上が感染して免疫を持つまで感染は広まり続けていくだろうと言っていた。

そうなれば人類の7割以上が感染し、そのうちの数パーセントから1割が死に至るということになる。

計算などせずとも恐ろしい数字である。自分がその中にいないとは誰も断言できないような現実になるのかもしれない。

かつてヨーロッパから世界に広がっていったペストがそうであった。

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巷の書店では、3月頃から、著名な作家のカミュの『ペスト』が密かにブレイクしているという・・・。 

大げさかもしれないが、危機感を持って、其の日まで淡々と生きる・・・。 もう僕ら老人にはそれくらいしかできなさそうな気がする。

 

画像は1,2は阿古谷にて。 3は伊丹空港北端で。 4,5は伊丹空港東側で。