サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

◎フロントフォークのオーバーホールとステム天返し

 ボクが自転車の整備を自分でする様になって、最初はメンテナンスの本を買ったりしましたが、あるブログに出会って、そのお蔭で一通りの整備と自転車がフレームから組めるようになりました。
 ボクの自転車整備の教科書というか、何時も整備の参考にさせていただいているのがkinoさんのブログ。若い頃、トラック競技をされていて、その後は県連の審判等もされていたようです。何より豊富な画像と長い経験と知識による説明が素晴らしくわかりやすい。特にピスト車やクロモリ等の金属フレームに乗っている方には必見のブログです。 
 ボクがメインに乗っている GDR、METEOR speed  (グラファイトデザイン、メテオ、スピード) もぼくのところに来て3年目。試行錯誤して、やっと自分にあったポジションが出たように思います。 以前はハンドルをもう少し低めにしていましたが、一日乗ると首と肩こりから翌日は偏頭痛に悩まされてきました。今年になって思い切ってステムを一番高くしてみたところ 肩こりがかなり楽になり 頭痛に悩まされなくなりました。 
 
 この自転車も購入後一通りのオーバーホールは自分でしてきたのですが、フロントフォークとヘッドパーツだけが未整備だったので、今回オーバーホールをしてみました。
 
先ずフロントフォークを抜くためにフロントブレーキを外す。
イメージ 1
ステムのボルトを緩めてハンドルを外す
イメージ 2
 ハンドルの高さは地面から900ミリに設定しています。ちなみにサドルは955ミリで、サドルとハンドルの高低差は55ミリです。
イメージ 3
コラムのトップキャップを外しステムを天返し(天地逆さ)にしてみます。
イメージ 4
 この自転車のサイズはボクにはやや小さめです。購入時に1つ大きいサイズとどちらにするか迷いましたが、そういう時は小さ目を選ぶのがセオリーと言われこちらを選びました。そういうわけでヘッドチューブがもう少し長ければ(高ければ)ポジション的にはピッタリでしたが、コラムを長めに(高めに)残して組んでもらったのです。(ちなみに一つ上のサイズだと各チューブのサイズが10ミリ長くなる)
 天返しにすると、ハンドルクランプ位置は15ミリほど高くなるので コラムのスペーサーを下から15ミリ分抜いて上側に移動することにします。フォークのコラム上に於けるステムの固定位置は低いほどハンドルとフロントフォーク全体のの剛性が増すので天返しにする訳です。(見た目は少し不細工になりますが・・・・・)
 ついでに未整備だったヘッドパーツをクリーニングします。フロントホィールを外し、スペーサーを全部外してヘッドパーツのキャップを外します。
イメージ 5
このヘッドパーツはFSA製、結構高級なパーツです。ワッシャーが2種5枚入っていて、その下にベアリング押さえのスペーサーとシールドベアリングが入っています。全部外してフォークを抜きます。下側は外せるのはベアリングのみでした。 グリスはまだ完全には切れてはいませんでしたが、かなり黒く汚れていました。もう限界の時期だったようです。シールドベアリングだけは分解できないので汚れをふき取って新しいグリスを塗ってあります、洗浄してしまうと内部のグリスが流れ出てしまいシールが有るためグリスを補充することが出来ないからです。
イメージ 6
パーツをクリーニングしてグリスを塗り、組みなおします、その前にフォークの重さを量ってみました。このフォークは見た目の細さの割りにかなりしっかりした出来のよいフォークです、グラファイトデザイン社からフォークの単品販売もされています。(63,000円)
イメージ 7
コラムにアンカーナットが入っているので 単体ではもう少し軽いかな。
グラファイトデザイン社のカタログデータではコラム未カット状態で320gとありますが、それよりはこの固体は重い様に感じました。
イメージ 8
天返しステムの出来上がり。ハンドルの高さは同じで、ステムの取り付け位置が一番上だったのが20ミリほど下がりました。このステムの角度は6度ですが もっと下げたい場合は10度とか角度のきついステムに変えれば可能です。