サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

ボクの愛車紹介 其のⅣ

4台目に紹介する愛車は、カワムラ nishiki ロードレーサーです。

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このフレームは前記事にも書きましたが、7,8年前に仕事先の現場近くで、通りかかった廃品回収業者の敷地に、埃だらけで置かれていた自転車を見つけ、交渉して手に入れた物です。

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大阪城


組まれていたコンポはWレバーSIS(シマノ・インデックス・システム)6速、クランクは105バイオペース楕円ギヤ、ハンドルはニットー105オリムピックマーク、ステムもニットー製、ペダルも105のクリップペダル。サドルは茶色のバックスキンのセライタリアターボ似が付いていました。シマノのコンポの品番は全て、1050でした。

調べてみるとシマノの105がデビューしたのは1982年で、値段も手ごろであっという間に広まったらしいですね。SIS6速モデルは1986年発売とありましたので,、この自転車が組まれたのは1980年代後期ごろでしょう。

 

その業者さんによると、大阪南部の古い街の農家の納屋に吊るされていたのを、他の雑多なものと一緒に廃品回収したそうです。

バーテープやタイヤはボロボロ、ワイヤーは曲り、外観は埃だらけで灰色でしたが、フレームにこびり付いた埃を指でこすると綺麗なブルーメタリックの塗装が見え、ホィールは回してみると、重いがなんとか回ると言った状態でした。

ブランドを示すステッカー類は、トップチューブにもダウンチューブにも残っていなかったのですが、フォークとシートチューブに小さなシールが1枚ずつ残っていました。

フォークにはTANGEⅡの文字、シートポストには、W butted Cr,MOとKAWAMURA  NISHIKI と読み取れました。
あとで洗車後に判ったのですがヘッドパーツやロックリングにもKAWAMURA NISHIKIと刻印が入っていました。

HPの部品に刻印されているのは、当時かなりの売れっ子のモデルだったんでしょうね。(僕は歳の割には、サイクリストになったのが遅く、当時の自転車事情には疎いのですが。)

ワイヤー類やチェーンはダメでしたが、フレームに曲がりや凹みは無く、メカもひどく錆びたりしてなくて、整備すればこのままで、乗れるかなと感じました。

値段は交渉して、確かその時の持ち金前部で1万+くらいだったと思います。

その時は足元を見られたかとも思いましたが、後には十分満足な金額だと思いました。

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大阪城大手前門

数日後に引き取りに行き、家に持ち帰って、チェーンとワイヤー類を外し、車体を洗剤でざっと水洗いしました。

小傷、擦れ傷はたくさんありましたが、フレームに錆は無く、総メッキの上に、ブルー塗装された、ブルーメタリックの綺麗なフレームが現れました。
かなり長い間乗られずに保管されていたようだが、固着も無く、乾燥した環境に在ったのは確かでした。

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SHIMANO105クランク

この時、初めてクロモリフレームの完成車の総分解、組み立てをしましたが、足りない工具も多く、結構な出費でしたが、一通りの工具一式を揃えた記憶があります。

動きが渋かった、HP、BB、前後ハブのベアリング類は、グリスが硬化していただけで、ボールもワンも洗浄すると綺麗な艶で光り輝き、グリアップして組み立てると、スムースに動きました。この時はうれしかったですね。

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FD、RD、チェーンリングには若干錆もありましたが、バラシて洗浄すると、摩耗も少なく問題なく動きました。

洗浄グリスアップして、組み立て。新品のチェーンとワイヤー類を張って、変速機の調整。
ハンドルは黄色のバーテープを巻くと、なかなかいい感じのロードレーサーが仕上がりました。

楕円ギヤはどうも合わなくて、後にチェーンリングを真円ギヤに交換しました。

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初春の神崎川CRで

当時は自転車整備は、参考書やネットで検索したり、マスターオリムピックの整備でかなり慣れていたのもあって、一通りの組み立て整備が出来た満足度は高かったですね。

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一庫ダム

サイズはトップ530㍉で僕にはやや小さめで、主に、街乗り、チョイ乗り用のフレームなりましたが、時にはこれで、7~80キロ走った事もありました。

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いつもの相棒

後に、クランクはカンパのCレコ頃のコーラスに変更、メカも幾分交換して、9速カセットのの入るハブとホィールに交換しました。リヤエンド幅は126㍉でしたが130㍉ハブが何とか入りました。

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中の島剣先公園で

その後はストレートハンドルにして、ENE CICLO のフェンダーを付けたりして街乗り仕様にし、やがて長男の処に、孫の幼稚園送迎車となっていたBSワイルドウエストがお役御免になり、BSと入れ替えに通勤車としてニシキを養子に出しました。

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淀川CR毛馬大堰

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水戸ではありません

残念ながら、この夏、長男が、朝の通勤時に右折車と事故り、フレームが曲がったらしい。(幸い長男にケガは無かったようでしたが、相手には上手く逃げられたそうです。)
まだ事故ったフレームは見ていませんが、長男の話ではもうだめらしい。

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伊丹空港北端で

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伊丹空港南端で

このフレームは、ボクが自転車整備を一通り習得することができた、思い出深いフレームになりました。 

 近ぢか、引き取りに行って、手厚く成仏させてやろうかと思っています・・・。