サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

★フィジークのシューズ と サイクルグッズの嘘つき表示

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2016年8月追記。
この古い記事にアクセスが多いので、私なりの結論を文頭に書いておきます。
デザインで買うならフィジークはいいと思います。
履き心地もいい方だと思います。
が、
最近フィジークのロードシューズの踵のゴムがスグに取れてしまうクレームが非常に多いらしいです。
他のメーカの様にビス固定ではなく接着剤のみでくっ着いているらしい。
売店に持ち込むと慣れたもので、すぐにクレーム交換だそうです。
でもまた取れる・・・。

デザインだけで買うならフィジーク。(やめたがいい)

デザインと機能で買うならスペシャ

耐久性で買うならSIDI。(壊れないし、各交換パーツが多く常備されてる。)

今、僕の知る限りの結論です。(僕はスペシャ派です。)

・・・***・・・


SPDシューズを買いました。以前から使っていたのは、ガエルネの白いエナメル風のオンロード向きSPDシューズ。 オシャレなシックなデザインでクロモリのCOLNAGOに似合うと思い、主にポタリング用に愛用している。しかし重量が片足425gあり、少し重く感じていました。
 
今年の冬はMTBで トレイルランの真似事などしてみよう思い、もう少し軽めのオフロード用のSPDシューズをネットでいろいろと探してみたところ、価格と重さ、デザインも気に入りこのシューズを国内ネットショップで買ってみました。
 
fi'zi:k.M5 シューズ  今年はシューズにも力を入れて、小売店でキャンペーンなどもしていたようで気になっていたブランド。

以下は日本国内代理店、(株)カワシマサイクルサプライのネットサイトから、カタログデータのコピー。
 
本格的なレース用MTB シューズですが、適度な硬さに調整されたソールは、サイクリングやシクロクロスなど幅広くお使いいただけ、どんな ウェアでもコーディネイトしやすいシンプルなカラーリングのシューズです。
■ハンドメイドインイタリー
■歩きやすさを考えた、少しゆとりのある男性用Euro-fitラスト(足型)
<男性用:ロード用Euro-fit(細め)とG-fit(ややゆったりの中間くらい>
■軽量でしなやかな人工皮革マイクロテックス、アンチスクラッチレザー、メッシュ製アッパー
■セイルクロス製ストラップ
■ワンタッチで締め付け開放ができるアルミニウム製バックル
■カーボン強化ナイロン製アウトソール
■立体成型カップインソール
SPD対応
カラーブラック/シルバー.サイズ40~45(ハーフサイズあり).重量329g(サイズ43).価格(税込): 19,800円
 
届いたシューズに、早速足を通してみる。 思ったとおりのほぼピッタリのサイズで、
甲皮もがちがちに固くなく 履き心地も良い・・・・・・・・・しかし思ったほど軽くないな。
 
早速、キッチン秤に乗せて見ると、なんと片足420gも在るではないか。 カタログデータの3割り増し。  
ボクのサイズは42でカタログデータよりツーサイズ小さいサイズなので、カタログデータより軽くても不思議ではないのに・・・・・。

やられた!これじゃ今使っているガエルネのシューズと変わらない。何のために買ったのか・・・・・。
 
ちなみにボクがロードバイク用で使っているスペシャライズドのシューズはカタログデータより2サイズ大きいサイズだが1割重いだけである。
 
フィジークはイタリアの 古くからのサドルメーカである、最近はハンドルやステム、シートポストなんかも販売しているが アルミ部品の製造はOEMなのかもしれない。
サドルはスパインコンセプトとかいって 体の固さを三段階に分けて それにあわせた3種類の名前のサドルを売っているのは皆さん良く知っていると思うが 体の固さだけでたった3種類の形の違ったサドルで済ましてしまうのはちょっと無理がある。コンセプトとまで言うのなら形だけでなく、骨格にあわせてサドルの幅を2~3種類は作るべきだろう。
 
話がそれましたが、自転車用品の価格と重量の関係は 100g軽くなると約1万円高くなるのではないかと思います。カーボンフレームなど物によってはそれ以上のパーツもあります。 
カタログデータを信じて購入後。アタリだ、ハズレだと一喜一憂しているユーザーをブログ等で見かけますが、アタリの方は良いとして、ハズレでも、泣き寝入りしてしまうのは私は我慢できません。

メーカーや代理店によってはカタログで何パーセントくらい誤差重量がありますと注釈をつけている場合もあるが、消費者側から、言わせて貰うと。

代理店や小売店 製品を詳しく検品して、メーカーデータが正確か確認して ユーザーのために正確なデータを公表して販売するのが良心的な企業姿勢なのは明らかではないでしょうか。 
 
製品にばらつきがあるのなら、 いちばん『軽い』個体の重さではなく、『重い』個体のデータを公表して販売するのがメーカ、代理店、小売店、それぞれの良心では無いだろうか。 百歩譲って、最低でも平均値の表示を。平均値と言っても3割も重いものが存在するのでは、何をか言わんや、言語道断ですが!
今までいろんなサイクルパーツ、用品を買ったが、カタログデータより軽かったものにはほとんど出会いませんでしたね。これは僕に運が無いというだけなのでしょうか?
 
SHIMANOなどはカタログデータが正確で、流石日本の一流企業だと思う。
 
今回はシューズだが この重さと値段を仮に10倍して フレームやコンポセットだとする。カタログで19万8千円也の3,290gのフレームまたはコンポを買ったら実物は 4,200gあった。 これで納得するユーザは誰もいないでしょう。
例えが 大げさだと言われるかもしれませんが。サイクルパーツや用品は決して安いものでは有りませんよね。自転車乗りは皆さん普段の生活用品を切り詰めてでも 趣味の自転車のため、己のパフォーマンス向上のために、大枚払って 少しでも軽いパーツや用品を買うのではないでしょうか。
 
今回は少し腹が立ったので 販売店と代理店に苦情のメールを送ってみた。
 
ネット販売店からは 一応の謝罪と、『ウチは代理店のカタログをそのまま商品説明に使用しているだけで、苦情は国内代理店に直接問い合わせをお願いします。』よくある責任は上に丸投げの態度。 まあしかし小規模の小売店では、在庫も持たずに商売しているところもあるし、これはしょうがないか。
 
輸入代理店からの答え。(担当者の氏名入りなのは良い、ここは代理店としては老舗だと思う)
『 このたびはご迷惑、またご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません、弊社では実重量の確認をしておりませんでした。 確実を期すため、お問い合わせ内容をメーカーへ確認しまして 再度ご連絡させていただきます。』
 
この代理店は 海外メーカから届いた製品の検品などしていないのですね、あるいは検品しても外観のみの検品だけなのかもしれない。ちょっと驚きました。
 
さらにボクのメールに対して、あらためて在庫の商品の重さを確認、検品したとは一言も無かった。 売店と同じ、上に丸投げな感じの対応・・・・・。
 
昨今、有名ホテル、レストランのメニュー偽装や食品材料表示が問題になってます。
また工業製品メーカに勤めているような方から見ると、このようなことは自転車業界って相当時代遅れな業界だなって感じると思いませんか。
 
まぁ、代理店からの次回のメールを楽しみに待つことにしましょうか・・・・・。

後日追記

この後の顛末は ここに 書いてあります。

この代理店の担当者は、その後、ホームページやCMで適正な表記に訂正して表記されていました。

しかし、日本の自転車業界、特に小売店をダメにしているのはこの代理店制度ですね。商品を輸入し小売業者に横流す。中には倉庫も持たない代理店もあるらしい。日本では小売店が買い取り制度で在庫を持たなければならないので、自転車店を経営するには最初に大きな資本が要るのです。さらに客の志向に合わせて取り扱い車種を増やすとさらに資本が要る。

そんな代理店が、自転車ブームで、取り扱い商品を責任を持って管理すると言うことに怠けて、安楽な商売に惚けているとこんな無責任な商品販売をしてしまうんでしょうね。

大規模小売店は不良在庫をさばくことに躍起になり、店員は安い給料でこき使われ、やがて齢を食うと喰えないので辞めていく。

残った店員は若くて生きはいいが、レース好きの自転車に乗ってればお幸せな、パーツを店員価格で安く買えるのが唯一の幸せという、お気楽社員ばかり。

客に会わないサイズのフレームを売りつける、商品知識は乏しい、店員の技術は何時まで経っても、自転車組み立てがやっと出来ればいいやくらい。

数十万もするホィールは売るが、修理は出来ない。
手組ホイールを組むこともできない技術の店員がほとんどです。

昔の鉄フレーム時代のちゃんとした自転車店には、金属加工業と言っても良いくらいの技術を持った店主や店員がいたものですが、カーボンフレーム全盛となり、最近のちょっと大きな自転車店は、店舗は2~3店あっても、プラモデルの組み立て程度の技術しか持たない、自転車は早く走れても、2,3年の経験と技術しかない若い店員しかいない店がほとんどです。

最近のロードバイクって、ちょっと器用な方なら、プラモデル組み立て位の技量で組めるんです、ただ組むだけなら・・・・・!

ただ、知識と技術の差で、変速がよりスムースだったり、トラブルの少ない安全な自転車を組めるかどうかが違ってくるんですね。

何も知らない初心者の方が、ロードバイクブームで初めて買う自転車をどこのお店で買うか?

ママチャリと違って、ひと月の給料並、あるいはそれ以上の価格のロードバイクが当たり前の世界。

店の規模や大きさには意味はない。『家の近くで、立ち寄りやすく、速く走れる店員より、優れた技術を持った、知識が豊富で、初心者にも解りやすい商品説明が出来る店主』のいるお店を見つけることが大事ですね。