前の記事で紹介した、穴あけ加工なしで、シートチューブのボトルケージを下げる方法を紹介します。
ボトルケージは普通二つありますが、普段はシートチューブ側にツール缶、ダウンチューブ側に水ボトルを入れる、標準の使い方をしています。
僕は身長176センチで(普段、小数点以下なんかは気にしないのですが、先日の健康診断では看護師さんに175,5センチと言われてショックでした。20代のころはたしか177センチはあったと思うのだが、そんなに縮んだ?)ロードバイクのフレームサイズはトップチューブ水平換算値で545ミリ±5ミリくらいのサイズを基準に選んでいます。
小柄な方でサイズの小さいフレームに乗っている方は気にならないかもしれませんが、僕のフレームのシートチューブのケージの高めの位置がちょっと気になっていました。
シートチューブのツール缶はもっと下げる余裕があります。
夏にダブルボトルにする方は後ろ側は取り外しがしにくくなるかもしれませんが、前を優先的に取ると思いますし、年中こちらにツール缶を入れる方は下げてみることをお薦めします。
今回は簡単な作業で、ダウンチューブに穴あけ加工などをすることなしでケージを下げてみます。
フレームの形状によっては下げるとダウンチューブに当たり、新しくグロメットを入れる穴開け加工をしないと、今以上は下げれないかもしれませんが、この辺りの狭いスペースに穴を開けるのは、ドリルがダウンチューブに直角に当たらないので、素人には非常に難しい作業になります。
ケージをいったん外して、ケージの上側のボルトを、下側のねじ穴にずらして、ダウンチューブに当たらないか確認します。
何とかギリギリ行けそうです。
下側はねじ止めできないので、タイラップ固定になります。
できるだけ厚手のスポンジ入り両面テープと少し太めのタイラップ(200ミリくらいの耐候性の物)を用意します。(タイラップは100ミリ、150ミリ、200ミリ位の3種類を購入しておくと、自転車整備に結構役に立ちます。できれば耐候性と書かれているものを選んでください。ホームセンターの電気工事部品の売り場にあります。)
ケージの下穴部分にテープを貼り、タイラップでフレームに固定します。テープの厚さが足りないときは、テープを二つ折り、四つ折りして厚みを持たせます。
タイラップをしっかり絞めて、余った部分をカットすれば出来上がり。(タイラップの余りをカットする際は、ペンチで咥える5ミリ程度を残してカットしてください。理由は後述します。)
振動でギリギリ当たりそうなのでケージの底の部分に厚手のスポンジを貼りました。
ツール缶を入れ、ダウンチューブに当たっていないか再度確認、大丈夫ですね。
ツール缶を手でゆすってみて、ぐらつかないか確認しましたが、しっかり固定できました。タイラップは初期伸びしますので、2,3日後に必ず増し締めしてやってください。またこういう固定部やボルトなどを、時々、緩んでいないか点検するのは自転車整備の必須作業です。
この方法は簡単にできるので、大きいサイズのフレームに乗っている方は是非チャレンジしてみてください。