サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

京都国立博物館~真如堂~YAMATOYA その1

5月16日土曜日、ひさかたぶりに京都を訪れた。
第一目的地は京都国立博物館で開催されている、桃山時代狩野派特別展。
開催は17日、日曜までで、チケットを頂いたのが先週で、夫婦で揃って行けるのはこの日しかなかった。
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昨夜から降っていた雨が止み始めた11時前に車で家を出る。
土曜日だが、この天気で観光客の出足は少なくて、名神高速も空いていて12時前には七条通りの三十三間堂前の国立博物館に着いた。
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博物館のパーキングはさすがに満車で空き待ちの車が数台並んでいる。ぐるっと回って博物館裏の穴場のパーキングに車を止め、近くのレストランで先に腹ごしらえを済ませ、会場へ向かう。
雨もすっかり上がって、時折日も差し、少しむっとするが、傘はもういらないだろう。
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最近、訪れた美術展は3つ。
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阿倍野ハルカス美術館で在った『川喜多半泥子物語』。
NHK日曜美術館でも紹介されていたが、ブルジョア生まれのの銀行家頭取であり、陶芸の作家でもあったという、変わった履歴の作家。戦時中、終戦間際の激動の時代も、作家活動にいそしんだという。一般国民には信じられない恵まれた環境にあきれると言うか、その作品にもあまり感化されるものは僕は感じなかった。

同日午後、ハルカスから続けて訪れた天王寺美術館の『肉筆浮世絵美の競艶』。
これは見ごたえが在った。ほとんどが軸物で、江戸時代の浮世絵で保存もよく、色彩も良く残って鮮やかなものが多かった。戦後海外に持ち出された銘品も多く、もう国内では見れないものもあり、閉館の17時ぎりぎりまでゆっくりと鑑賞させてもらった。まだ一月ほど、開催期間があるので、再度訪ねても良いかなぁと思う。

今回の桃山時代狩野派…展』。
元々襖絵だったものを屏風や軸に仕立て替えたものが多く、時代も大変古いだけに、顔料が剥げたり、何度も修復を重ねた痕を残すものも多く、博物学的価値は高いのでしょうが、是と言う、はっとさせられるような銘品は僅かだったように思う。

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会場内から外に出て、レンガ造りの博物館の建物や正門を見ながら庭園を少しぶらっとして、次の目的地に向かう。

その2に続きます。