6月19日金曜日
春先に中ノ島を訪れた際はリニューアル工事中で休館中でした。
再オープン後の催しで、ここの国宝や重文級の所蔵品がごっそりと出ているので、会期末の6月中にどうしても行きたかったのです。
週末の平日、梅雨空の小雨模様、ゆっくり、じっくりと国宝を見るにはたぶん最適の日です。
新御堂筋を梅新で降り、法務局あたりの安い駐車場を探してうろうろ。
週末の金曜でビジネス街の駐車場は何処も満車、ちなみに土日だと、このあたりの駐車場はぐっとお安いです。
中央公会堂を向かいに見てこちら側が美術館。
こじんまりとした美術館ですが、各展示室の屋上から鏡の筒で自然光を取り入れたガラス越しの展示台は免震装置付で陶器や磁器物の展示にありがちな、釣り糸のテグスで美術品が固定されていません。
(中に数点、テグスで固定されたものがありました。其処の免震装置が故障しているのか、他所の美術館からの借り物の展示物の保険関係で、そうされているのかは定かではありません、係の方に聞いてみようと思っっていたが、いつものごとく忘却!)
今日のお目当ては国宝の油滴天目茶碗、飛青磁花生をはじめとする重文級の磁器。
いずれも陶磁器の美術書のグラビアには、必ず載せられているような逸品ぞろいです。
この日は予想どうりに入館者は少なく、国宝の油滴天目の部屋も人だかりもなく、思う存分眺めることができました。2時から閉館の5時まで、ゆっくり、じっくり見れましたが、まだ時間が足りませんでした。
いつも美術館を訪れた際は帰りにショップで一筆箋を求めます。どこの美術館でもこれが一番安価です。気に入って自分が使いたいと思うデザインのものは2,3冊求めることもあります。
午後4時半ころになると、たいがいの美術館では、喫茶コーナーやショップを閉店しますとアナウンスがあります。
以前は一筆箋を買わなくちゃとアナウンスを聞いて、慌ててショップに直行したこともありましたが、そのうちにアナウンスがあってもショップは5時まで閉まらないことに気付きました。
たぶんどこの美術館でも、観覧者から苦情やお願いがあって、閉館まではお店を閉められんのでしょうね。
5時の閉館まで居て、外に出ると相変わらずの梅雨空ですが、雨は上がっていました。
中央公会堂では、何か集会が行われていたようで、ぞろぞろとサラリーマンらしき方々が出てくるところでした。
夕刻のバラ園に寄ろうかなとも思いましたが、花の時期はもう終わっているので今日は中之島公園の散歩はせずに帰ることにしました。
鉾流橋(ほこながしばし)を渡って、袂の広場で家内は喫煙休憩。
この辺りは、江戸時代のころの栄華の名残を思わす商家や船宿らしき建物、石碑等が所々に残っています。
また秋のバラが咲いている頃にでも、中之島を訪れるかな。