サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

◎ アナログな計測器

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ホィールの手組みをやってみて とくに必要は感じていなかったが スポークのテンションには一応、基準や限界がある。 今回は プロが組んだ手組みホィールが2組あるので 一応その張り具合をお手本にして組んでみた。張り具合は交差している2本のスポークをニギニギした感じで 読み取った。
 
とそんなふうに言うと初心者の癖にプロみたいなことを言うなと皆さん思われるでしょうが 僕は一応正業が職人仕事なので手の感覚というものは一般の方よりは敏感だと自負している。
 
カーボンのフレームにハンドルやステムを組付けるのに トルクレンチを使わないと不安に思われる方が多いと思うが ボクは手の感覚を大切にしている  締めたあと十分にチェックして「必要十分で最低限な 締め具合を手で感じ、憶えること」が大事だと思っている。
 
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 さて前置きが長くなったが 先日、テンションメータなる物を買った。 定価は1万円以上するので 買わずにいたが 今回7000円台で売っていたので思い切って買ってみた。
メーカはパークツール、TM-1という器具。これより精度の高いものは3万円くらいする。
構造はいたってシンプル、2枚のアルミ版を一ヶ所の支点とバネで支え、3点でスポークをくわえてテンションを計るという仕組み。
  
器具の指した数値とスポークの太さで換算表を見て照らし合わせ kg/f という張力数値に置き換える。 
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早速やってみた。 
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説明書ではホィールに対して器具を垂直に保ちゆっくりとグリップを放して数値を読み取るとある。 
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14,5あたりを指した・・・・・・・・。
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 画像を1枚撮っている間に1目盛り下がる・・・・・・。
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 少し手を動かすとさらに1目盛り下がった。
う~ん、超アナログで 超アバウト。使い物にならんかナァ・・・、これは計測方法を自分なりに確立しないと数値を読み取ることも、比較することも出来ないな。
でもこういうアバウトな工具は結構好き、これで読み取った数値は自分なりの比較対照の目安にしかならんが まあ無いよりはマシか!
 
自転車の整備、計測道具で一番出番があるのは空気圧ゲージとノギス、人によってはトルクレンチかな、どちらもデジタル液晶表示とアナログ表示があるが、ボクはどちらかというとコスパもあるがアナログが好き。
 トルクレンチも使い方やグリスが塗ってある、塗ってイナイかで数値が結構変わるという。
デジタルは数字がきっちり出るがその数字の正確性と精度はまた別物である。計測工具は設計どうりの手順で使わないとその正確性を発揮できない、だからぼくはアナログ表示のほうが数値に自分の主観が入って好き。自転車にはそれほどミニマムな精度は要らないと思うし最後のすり合わせは自分の手や五感の感覚が大事だと思っている。
今日はちょっと偉そうなことを言いすぎたかナ!
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