サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

☆ 佐々里峠と二つの峠 その3

  その昔、日本の山深い峠道の避難小屋は、旅人が寝泊りし、冬は暖を取った貴重な場所。避難小屋には屋根だけの物や、風雨を避けれる板壁の囲いの有るもの。石室はその中でも最上級の峠の避難小屋だったと言う。
佐々里峠、石室奥には地蔵様。
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 このあたりは今は芦生(あしゅう)原生林と呼ばれていて京都大学の演習林でもあり、尾根筋は貴重なブナの原生林である。京都北山の中でも人の手の入っていない貴重な原生林でもある。(石室の周りはブナの林。横にホウの木の大木があり、その周りはトチの実のカラが一杯落ちている、しかし実は小動物の貴重なエサになるので割れたカラ以外全く見当たらない)
  石室入り口、脇の石碑。 この明治時代の石碑では、このあたりは地蔵の森と書かれている、大昔から神聖な森だったのが想像できる。
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 12時過ぎに峠から美山へ下る。分水嶺のこちら側は由良川水系になる。こちら側もかなり荒れていて土石流の痕や、落石や、泥水、路面が川になっているところ、など。スピードは控えめ。後ろブレーキからは手が放せないので左手が疲れた。
 由良川の唐戸渓谷の道路沿いの道端の谷川で、顔や泥はねで汚れた手足を洗う、水は冷たく頭がスッキリした。
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峠から1時間弱で 美山 茅葺の里の道の駅、ここで昼食に好物の鯖寿司を食すのが恒例になった。今日は焼き鯖寿司を買って、道の駅から少し戻って、静かな桂川沿いの木陰の石のベンチで昼食休憩。
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もう少しお付き合いください、その4へ続きます。