2016年6月11日
GW後、あまり自転車で走れていなかったが、なんとかお天気が持ちそうな梅雨の週末に、久しぶりにサイクリングに出かけた。
阿古谷の地蔵尊
、獲得標高上り、下り、1,000mの路程。
太古から荘園地帯として栄えた農村、里山の中小の峠道を綴って走り抜け、ひっそりとした涼しい渓谷沿いの山間を抜け下り、後半は三田の高原の農村地帯を走る。
何度走ったかも記憶が定かではないが、詳しくはこちらのルートラボからどうぞ。
全体に道は広くは無いが、車も少なく、信号も数えるほどしか無く、運が良くて力が在ればノンストップで一気に走ることも可能かもしれない。(僕は無理ですが、笑)
マイ・フェイバリット・サイクリングコースと言っても、10年にも満たない、自転車歴の浅い僕が、そんなにたくさんのルートを持っているわけでもありませんが。
最近は朝の目覚めが早い。仕事で疲れて0時までに床に就くと、決まって朝の6時前に目が覚める。
植木に水遣りをして、土曜の朝食後はお決まりにグズグズと過ごして、やっと家を出たのは11時前だった。
里山の道路沿いには、あちこちで栗の花が満開。
阿古谷の地蔵尊の分岐を、阿古谷奥の炭焼き峠に向かう。
この時期、田畑の畝や道端には、アザミの花が咲き誇り、野草も一世風靡の花の盛りを迎えている。
この野の花の名前は何だっけ?
峠の道端には夏草に覆われた炭焼き小屋、数年前の初冬に通りかかった際には、窯の上の煙突から煙が出ていたこともあったのだが、もう火を焚く主はいないのか?
炭焼き峠からアップダウンしながら稲地に下ると府道602号に出る。
右に国道173号には出ずに左折し、もう一つ小さな錆びれた峠を越える。
602号の今西辺りから見る、長谷の棚田、サイノカミ峠方面。
田植えが終わった棚田を見に、つい立ち寄って見たくなるが、結構な登りで、此処に寄り道すると僕の脚が売り切れてしまうかもしれん。
浮峠の入口。 この峠はasyuさんのブログで知った小さな峠道。
軽トラがやっと走れるくらいの簡易舗装の峠道。 浮峠付近は暗く、切通しも道も、青く苔むしている。
バス通学になったりと、学校がかなり遠くなった地域もあるが、生徒数は増え、友達が増え、今まで部員が少なくて活動出来なかったクラブ等が活動出来るようになったりと、子供たちには、評判が良いのだそうだ。
途中の一里塚キャンプ場横を通ると、折しも土曜の昼時。BBQの煙と好い匂いがあたりに立ち込めて僕の腹の虫をくすぐる。
たまらずにキャンプ場を過ぎたあたりの木陰で大休止、紫合で買ったパンで軽い昼食とする。
あっという間にパンを二つ平らげ、あたりの藪をブラブラと散策。よく見ると日当たりの良い道端に木イチゴが一杯成っている。
赤いナワシロイチゴや黄色い色の木イチゴ(黄イチゴ)旨そうなその色に騙され口に入れると完熟以外は決して美味くはないが。 この木イチゴは食用でリカーで漬けると薬用酒になる。10年以上前に家内とドライブした際にたくさん積んで漬けたのがまだ家の台所の何処かの冷暗所に残っているはずだ。
開けた谷沿いの広い道をさらに登っていくと、こんなところにと4,5件ほどの新しい分譲住宅が固まって建って在り、初めて来た際には驚いた。
やがて林の中の細い谷道となり、急登していくと、はらがたわ峠と国道173に出る分岐に出る。
真っ直ぐ行くと国道173号のはらがたわトンネル。左に折れると旧道のはらがたわ峠に登る九十九折れの峠道。
当然、旧道のはらがたわ峠を目指します。
梅雨時の路面はそこここに水が流れている。
道端の側溝の窪地には花が終わったばかりのマムシ草が所々に生えていた。
九十九折れに立つ、古いカーブミラーのうちの一本のメッキの鏡面が、まだ生きていて僕の姿を映した。
九十九折れが終わると、荒れた路面の急登になり、一頑張りではらがたわ峠に出る。
大阪府最北部の峠、南側。
数年前の台風で崩れ峠を塞いだ東面の斜面が、黒い土嚢を並べて補強されていた。
小砂利の浮いた道を下ると、小さな別荘地を抜け、国道173号に一旦出る。
国道の直線路を一気に下ると天王トンネルの少し手前に最初の信号があり、左折すると羽束川渓谷沿いの県道601号に入る。
先ほどまでの峠の登りでびっしょり掻いた汗と火照った体を、国道のダウンヒルと渓谷沿いの冷気を含んだ空気が一気に冷やしてくれて、夏場は非常に気持ちの良い下り基調のコースになる。
晩秋からだと渓谷に入る前にウインドブレーカを一枚着て置いたほうが無難。
細いがすれ違う車も滅多に無く、ブラインドコーナーに気を付けてどんどんスピードに乗って走ると、やがて左から泉郷峠からの道が下って来て合流し、篭坊温泉の寂れたアーチが僕を迎えてくれる。
マイ・フェイバリット・サイクリングコース、その2に続きます。