4月22日土曜日、天気もいいので10時過ぎからサイクリングに出かける。
今日は北風が強く少し肌寒い、最高気温も19度あたりとの予報。
猪名川に出ると、いきなり向かい風に苦しむが、帰りが楽しみ。
午後も一日、風神さんの心変わりが無いように祈りながら走りだす。
猪名川、池田の渡り石は、水量が増えて水没していた。
それでも子供たちは水遊びに夢中で、元気やなぁ。
今日は、久しぶりに、春の亀岡あたりにでも、走りに行ってみたかったのだが、
膝の調子がもう一つなので、ひとまずは何時ものコース、猪名川町から阿古谷方面に向かう。
五月山も若葉が目立ち始めて、すっかり春色の景色。
11時半、一時間ほどで、猪名川町に。
何時もの紫合堂田(ゆうだどうでん)のパン屋さんでちょっと早い昼食。
土曜日は飲物がオール100円のサービスデイなので、ここに立ち寄らない手は無い。
ここまでで、すっかり温まった体にアイスコーヒが美味い。
何時もの定番、好物の金時芋の入った胡麻パンとサンドウィッチで腹を満たす。
腹を満たしながら今日は何処まで走ろうかと思案。
膝の調子ももう一つなので遠出はあきらめて、久しぶりに、のんびりと長谷の棚田を見に、三草山のサイノカミ峠まで登ってみる事にした。
腹もくちくなったところで、ゆったりと阿古谷に向かって登っていく。
阿古谷の山々も360度、萌葱色。一番好きな季節の色やなぁ。
阿古谷、八坂神社のトイレ前の地図が新しくなっていたのが目に留まりストップ。
しかし内容は近畿自然歩道のハイキングの案内で、以前のままでした。
何時もここはしんどい峠道。
足元には土筆んぼ。
上阿古谷の炭焼釜峠を越えると能勢町に入る。
峠から駆け下り、今西の手前、稲地から左折して、三草山の裾を神山から長谷へとゆるり、ゆるりと農道を登っていく。
もう田起こしされて、水が張られた棚田。
日当たりの良い田んぼではカエルも鳴きだした。
今日の目的地は、此処だけなので、ゆったり、まったりと、景色を楽しみながら登り行く。
やがて神山地区の慈眼寺まで来る、お城のような石垣の上に建っている。
ここから、三草山裾を回り込むと、神山地区から長谷に入る。
三草山が見えてきた。
見下ろす県道602、浮峠あたりかな?
その山向こうは国道173号線が通り、そのまた向こうは剣尾山。
もうこの辺りはボクの庭のよう。
長谷の山村は、近くに銀山があり、サイノカミ峠は古くからの交易街道筋で、その昔はかなり栄えた村のようで、立派な農家や寺がある。
この辺りから、ボチボチと急な登りが現れ出す。
立派な農家の前の道端に植えられた八重の水仙が目に留まり、思わず停車。
九十九折れの急登をインナーに落とし、スーパーローギヤで登りきると、臥龍禅院。
始めて来ると、こんな山里の上部に、綺麗な修行院が建っていることに驚く。
三草山もだいぶ近い、棚田の最上部まではもう一頑張り。
車に出会う事も無く、たまに農家の方のスーパーカブか、農作業の軽トラが停まっているくらい。
茅葺き屋根の農家を回りきると、やがて棚田最上部に出る。
立ち止まって休憩するが、強い北風が棚田を吹きあがって来て、火照った体を冷やし、肌寒い。
早々に自転車に跨り、サイノカミ峠へ。
ここに来るのは3年ぶりかな、4年ぶりかな?
この峠は複雑な6差路の林道になっている、いつも薄暗いが、この時期はやぶ蚊もいなくて風も無く、快適な峠。
三草山への登山道からいきなり大きな犬が一匹現れ、下ってった。
しばらくして、その後を追いかけるように犬を呼ぶ声がして、ハイカーが二人下りてきた。
『イヌを見かけませんでしたか』と聞かれて、答えていると、再び犬が戻ってきた。
大きな犬だが人懐っこくて、僕に寄ってきたので撫でてやる。
サイノカミ峠は6本の道があるが、簡易舗装されているのは南北に抜ける二本のみ。
南側は20%を越える簡易舗装の激坂で、登りは押しが入るし、下りはつんのめり前転しそうで、帰り道としては近道なのだが、あまり走る気にはなれない。
少し冷えてきたので、ウィンドブレーカとレッグウォーマを履き、来た道を下りに掛る。
もう一度、棚田最上部で、立ち止まる。
道端の土手には、いっぱいの土筆んぼが頭をもたげ、棚田を見下ろしていた。
ゆるり集落の中を下り、谷の最下部の新道まで下りきる。
再び見上げる三草山。
道端のハウスでは、いちご狩りの家族連れで賑わっていた。
今日の目的を果たし、r602に出て西へ県境の峠越え。
再び猪名川町に入り、r12号線杉生に下る。
杉生の交差点の閉まったコンビニの自販機でボトルの水を補給するのに大休止。
ここの駐車場には自転車ラックがあるのだが、今日はまん前に自動車が止められていたので使えない。
脇のネットの柵に自転車を立てかけて休憩していたら、北風の突風が来て、テーブルに置いたヘルメットを飛ばし、さらに愛車まで倒してしまった。
慌てて自転車を起こすが、右側に倒れたのでリヤハンガーが見て判るくらい曲がってしまった。
やれやれ、ハンガーをエイやっと、ほぼ垂直にまで戻して、Rディレイラ―の変速調整をする。
アルミのハンガーにはクラックも見えないので、すぐに折れることは無いだろう。
10年落ちで手に入れたTIMEのハンガーも、今のうちに手に入れておく必要があるなぁ。
ここから12号線の帰り道は、リヤの変速の調子が少し悪かった。
しかし、午後も風神さんの心変わりは無く、強い追い風で下り基調もあり、30~40キロで快調に飛ばせた。
道の駅を越え、屏風岩から12号線を阿古谷にエスケープ。
3時過ぎだが、今日はまだ時間も余裕があるので苔のテラスで一服する。
ここにも、彼方此方、杉の子や土筆んぼが顔を出していた。