サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

☆錦秋の阿古谷探索 その2

 谷川のせせらぎの水音を聞きながらコンクリ舗装の農道をあえぎながら登っていく。
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 谷はやがて杉林になり、さらに道は傾斜を増して続いている。 とうとう脚が売り切れて自転車を降り、谷最奥部の農地跡のような広場まで自転車を押していくが 今日は歩けるシューズではないので これ以上は靴底が傷むので諦める。  農道はこのまま三草山の東側の尾根筋の鞍部まで続いていそうな雰囲気だが、地図を見ると尾根まで続く道は載っていない。 今度はトリプルギヤのMTBと歩けるシューズで来るか・・・・・。イメージ 6
   気持ち良い陽だまりの、モルタル舗装の上ににへたり込んで、汗が引くまで ぼ~っとしていたら、それをあざ笑うかのように、谷の下からざざざぁーっと、初冬の冷風が駆け上がってきて僕の身体を冷やした。 一つ大きく伸びをしてから思い腰を上げ、激坂を滑らないように気をつけてゆっくりと下りだす。
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   長い急な下りでブレーキを握る手が疲れる、結構登ってきてたんだなぁ。 
 
 登りも下りも、こんなところはやはりMTBで来るのが楽で正解かもしれない・・・なんてしみじみ思いながら、 上阿古谷から、くろまんぶにでも寄って帰ろう・・・と思い、下阿古谷へ向かう。
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 下阿古谷の小さな峠手前の、この景色に見とれ、また立ち止まっていると。
 単機筒のエンジンの音が近づいてきて、初老のバイク乗りのオートバイが僕の脇に停車した。
 
 『良い景色ですね』 と自然に会話になる。
 なんでも池田の五月山辺りに住む方で、若い頃はタンゲのフレームのスポルティフに乗っていたそうな。 ボクは逆に若い頃、バイクに乗ってましたよと 話が弾む。
 現役の頃は英国にいたこともあり、今も古い2シーターのロードスポーツを大事に乗っていると言う。MGですか?と聞くと嬉しそうに頷かれ、『年間、1000キロも走らないのに手放せないで維持にお金がかかって・・・。』
 『このあたりの里山が好きで、良くバイクで走るんです。このあたりに住みたくなって空き屋を探しているが なかなか良い物件が出無い』 のだそうだ。さっきの上阿古谷の話をすると バイクでさらに上まで登ったことがあるが、やはり道は行き止まりになってしまうそうだ。
 
 お話している間に美味そうにタバコを三本ほど吸われて、 『長話をして、すっかり体が冷えてしまいましたね、スミマセンでした。またボクも自転車に乗りたくなってきましたが、もう体力が・・・。 今から槻並からサイノカミ峠に登って長谷に下ります 』 と仰って、走りだして行かれた。 ボクも長谷には行きたいが、今日はもう、少し膝横が痛みだして、脚力が残っていないので激坂のサイノカミ峠は潔く諦める。
 
      腹が減ったので峠を下った焼却場下のテラスで補給食を食べる。
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         もうすっかりと葉を落とした紅葉林に日が差して。
 
    この後は槻並の集落をブラブラと流す。三草山方面がとってもきれい
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 槻並から県道12号、柳津小学校の交差点に出て、多分今年は最後になるであろう、くろまんぶへ立ち寄る。
 
 r12号沿いの地鶏屋で お土産に焼き鳥の串刺しを20本ほど買ってフロントバッグに納める。 少し道を戻って歴史街道を通って帰る。 
 
今から帰れば、まだラグビー早明戦が見れるかもしれないな。
 
青空と雲と錦秋の山々が素晴らしい晩秋の一日でした。 
走行時間、距離   3:50、74km 今日のルートはこちら