サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

北摂里山 プチ峠練 partⅠ

11月14日(土) 久々に 北摂里山プチ峠練にでかけた。

北田原 苔のテラスで

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この週は 冷え込んだ日が続き あまり走りに出れなかったが

土曜日から暖かくなる予報で 久しぶりに北摂里山の 峠道に出掛けることにした。

 

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走行距離85km 走行時間4時間 

 

杉尾から大野山

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晴天で朝は冷え込んだが 気温が上がってきた10時半頃に ゆるりと出発。

今日は 何処まで走れるか判らないが 久しぶりの 北摂里山 峠道ライドの予定。 

心拍は150くらいに押さえて 峠の登りでも 最高は170を越えないように走ろう。

無理をせず 心拍計を見ながら ゆったりと アラセブサイクリングをしよう。

 

何時もの猪名川河川敷から 池田に出て 県道旧12号線を辿り 兵庫県猪名川町へ。

 

今日は暖かいが 池田までの猪名川河川敷は 北風ふきっさらしの 向かい風。

運動公園辺りを 心拍130台で押さえて走ってると 

若いジャイアント乗りのローディーさんが 僕を追い越そうとしていくが 

なかなか 僕を振り切れないで 斜め前を併走する。

 

一気に追い越して行ってくれれば良いのに ダラダラと 斜め前を走るもんだから

ついつい僕も頑張って あわせて走ってしまったら。 

向かい風に疲れたのか 僕を振り切るのを諦めて 後ろに落ちてった。

『あぁ~あ 今日はのんびり走るつもりだったのに 出だしから心拍が150を越えてしまったじゃないか!』

のっけから ついつい 何時もの悪い癖が出てしまったな・・・ 反省。

 

1時間きっかりで 紫合堂田のパン屋さんまで来て 補給食の調達。

土曜日は飲み物サービスデイ お店の中のテーブルは まだお客さんは誰も居ない。

早めの昼食を兼ねて コーヒーブレイクにする。 

 

紫合から阿古谷集落へ ゆるゆると登っていき 上阿古谷へ

上阿古谷の三叉路

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三叉路を左へ 地蔵様を左に見て 猪名川町から能勢町への峠道に。

上阿古谷 大原神社

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大原神社辺りから 道は傾斜を増していく。

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最初の峠道を 心拍を上げすぎないように 

ゆるゆると 秋の風景を愛でながら登っていく。

峠手前はやや急になるが 

ゆったりダンシングも交え 登っていくと 炭焼き小屋峠につく。

 

ここの峠の正式名称は忘れたが 昔 炭焼き小屋があったので僕はそう呼ぶ。

峠手前の炭焼き小屋と炭焼き釜は もうすっかり笹に覆われてしまい 

今は トタン屋根だけが  かろうじて笹藪から覗き見える。

ここを初めて越えた時は 炭焼き窯から煙がモクモク出ていたのが 今も目に浮かぶ。

錆びたトタン屋根が 僕の記憶のなかの映像を 呼び覚ましてくれた。 

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峠から一旦 どど~んと下って 

園芸店とジビエの肉屋さんの在る 小さな上杉集落から また小さな峠の登りになる。

お稲荷さんの峠

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今年に建てられた案内板には 稲荷坂の峠は 古くは主計(かずえ)峠と呼ぶらしい。

この辺りは 近くの集落の方の車や 宅配の車が通るくらいで 通行量は少ない。

サイクリストには とても 良い峠道のコースだ。

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僕は 里山のお稲荷さんや小さな神社は 好奇心で立ち寄ってみることもある。

ここの峠のお稲荷さんもかなり古い様だが 入り口が こんな急な石段だと 

ビンディグシューズのクリートが滑って 歩きにくいので

歩けるSPDシューズでも履いている時でないと 中を覗いてみることは滅多に無い。

 

ここから稲地に下って 長谷、サイノカミ峠への三叉路を過ぎ 今西へ。

 

今西から西へ 今日最後の 再び猪名川町へ入る 県境の中山峠を越す。

f:id:hirobees:20201117150753j:plain今西から三草山 長谷の棚田 サイノカミ峠を望む

ここから浮き峠を越えて はらがたわ峠方面に行こうかとも迷ったが

そちらは距離が長くなるので今日はやめた また次回にしよう。

 

猪名川町への中山峠はもう何度も通ったが 厳冬期は雪が積もることもある峠道。

ダラダラと里山を ほぼまっすぐ登ってゆく峠道。

 

心拍150~160を保って ペースで登ってくと 工場のある県境の峠。

太陽の日差しに向かって 一気に西に下っていくと 猪名川変電所。

 

杉尾に下っていくと 自衛隊の大型幌付きトラックが数台登ってきていて

狭い山道では すれ違えなくて 小渋滞が起こっていた。

この辺りでこんな光景は 滅多に見ないなと 苦笑してしまった。

 

杉尾の 県道12号線の四つ辻まで下ると 正面に 紅葉の大野山が望む。

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 時計はまだ13時 日没ころには帰りたいが 

このまま帰ってしまうには まだちょっと早いな。

脚もまだ残っているので 柏原の登山口まで 登ってみようかな。 

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先にゴルフ場がある 広い道を ゆるゆると登っていくと 

右側の大野山が どんどん大きくなってくる。 

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ここまで来ると 右の山頂にたつアンテナ群と 左の山頂の天文台も 近くに見えてくる。

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柏原集落の棚田が見える頃から 傾斜が少しずつ急になる。

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急登の最後のカーブを ゆったりダンシングで登り切ると 登山口の柏原バス停。

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サイコンを見ると 心拍計の数字は MAX 170/分 で きっちり止まってた。

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キャンプ場の天文台は 今日も開館の表示。

しかし登山口のバス停の表示には 阪急バスの運行は もう休止しているようだった。

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バス停を覗くと 先着のローディさんが一名居た。

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こんにちはと挨拶すると この方は入れ違いに大野山の山頂へと登っていったが

5分ほどして 戻ってきて そのまま杉尾に下って行かれた。

 

ここからは いきなり10㌫から15㌫越えの 

つづら折れの急登が 山頂のキャンプ場までずっと続く。

何度か僕も登ったが 休み休みで 一気に登れたことが無い。

もうここ5年くらいは 膝に来るので ここから先は登らないことにしている。

いや正直に もう僕は登れないだろうと 白状してしまおう。

 

きっとあのローディーさんは 初挑戦で 

出だしの急坂に 跳ね返されちゃったんではなかろうか・・・?

僕も過去にそんなことがあった。

 

 

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もう四半世紀前のことだが 大野山 山頂のキャンプ場は 

僕の子供達が小さい頃に ボーイスカウトの夏キャンプで泊まったことが在る。

その時は父兄のお手伝いで 僕もサブリーダーとして 

車で装備を運んだりで 同行した。

 

夕食後のキャンプファイヤーの 夏恒例の肝試しで 

小学校低学年の子が 一名行方不明になってしまった。 

肝試しのコースで 分かれ道は一本だけ。

二十代の若手のリーダーと3人で その分かれ道を

北側の山麓の集落まで 駆け下って大捜索。

集落の駐在所で 保護されて泣いていたスカウトを見て 安堵した。

若いリーダーを 一人子供に付けて 

僕ともう一名は山頂まで林道から登山道を登り返した。

 

その頃は携帯電話も出始めた頃で まだ持っている人も少なかった。

必死の体で登って その子のお母さんに 無事を報告

その脚で 車でとっかえして 二人を迎えに走った。 

若い頃は バリバリの登山をしていたので 

40才過ぎでも あの頃の僕は まだ体力に自信があったなぁ・・・。

 

お話が長くなりました、 このあとは また次回にしましょうか。