サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

◎久方の箕面練

人は(特に僕は)真に勝手な思考をする生き者である。
 
梅雨明けから、猛暑の日が続いて、全く自転車に乗る気が起きなかったのに。
 
ここのところの雨続きで、空を見上げては、自転車で走りたいなと思うようになった。
 
お盆休み週間の今週は、バタバタと帰省してきた長男一家を神戸の嫁の実家に見送り。
 
お盆、直前の火曜日。朝一に家内の両親をかかりつけの医者に車で連れて行き。さらにバリアフリーの手すり工事の大工さんが入り、夕方は電話工事と義父の介護認定の立ち合い。
 
その後2日間は数年ぶりに台風11号で雨漏りした我が家のベランダの原因調査と応急対策の日曜大工を済ませた。
 
やっとゆっくりした、金、土曜は一日雨空を見上げながら、夕刻の雨間に大急ぎで着替えて自転車で飛び出したら西の空はまだ真っ黒けで。
猪名川沿いで雨が落ちてきて、退散。
上流ではかなりの豪雨だったらしく、増水中の猪名川
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夏前にやっと整備が終わり、再開した河川敷グランドは、また水浸し。
京都木津川の流れ橋もまた流されたらしい。
このような増水が毎年続くようなら行政の河川敷利用の考え方が変わるかもしれない。
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仮設トイレがいっぱい並べられた、猪名川花火大会も明日日曜に延期のようだ
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明けて、今日。日曜の朝は、7時前に急に強くなった雨の音で目を覚まし、2階ベランダの様子が気になり、雨漏りは無いか点検後、窓を閉める。
 
朝食を摂りながら、今日は家内の実家に行って両親と昼食でも一緒に食べようかと話しているうちに外が明るくなってきた。
 
外へ出て見ると、西の空は雲が切れて青空が見えているところもあるではないか。
大急ぎで家事分担の(昨日掃除するのを忘れた)掃除機を家中かけて済ませ。大汗掻いてボトボトのTシャツやらパンツを全部脱いで洗濯機に放り込んで、サイクルウェアに着替えて家を飛び出した。
 
今日は昼食に出かける約束をしてしまったので、11時にはウチに戻らねばならない。時間がないのでいつものコースの猪名川から池田回りではなく、阪急豊中駅から千里川沿いを登って、箕面へ直行する。
 
箕面ドライブウェイ手前の桜通りの坂道は道路改修が終わり、歩道が広くなって、高級住宅街らしく、とてもきれいになっていた。
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二ヶ月ぶりで、さぞしんどいかなと思った箕面ドライブウェイの取っ付きの急登は、休養十分なせいか?、意外とダンシングも苦にならずにスタート地点の浄水場前信号にトウチャコ。青信号でそのままドライブウェイに突入。
 
今日はお天気回復で行きかうローディーもそこそこ多い。第一区間の途中でしんどそうに登っている僕より年上らしい初老の方に追いつく。
 
後ろからでも、一目凝ったクロモリフレームとわかる白い自転車は、2本の細いシートステーがリヤブレーキ上できれいに束ねられた特徴のある形状。ボクのクロモリフレームへの好奇心がむくむくと湧き上がる。
この春にシクロジャンブルで見たイリベのシートステイにもちょっと似ている。
追い越しながらまじまじとフレームを観察。
 
ここで声をお掛けして尋ねるのはちょっと無理そうなので、山荘まで登ってから、登って来られるのを待ってみる。
久しぶりの箕面山荘玄関
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何人かの後にやっと登ってこられたので後に付く。
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少しこの方の息が整うのを待ち、並走しながら、少しフレームのお話を聞く。
白いフレームに薄黄色のローマ字のロゴが読みにくい。
聞いたことのある短い名のフレーム銘だったが。なんと夕刻、ブログを書き始めたら忘れてしまっている!(これだからヤだね、自己嫌悪)
 
追記
さっき突然、思い出した。今は無き京都のビルダー、チクリエルバの erba と言うフレーム銘だった。(よかった!)
そういえば、知人の京都ハンドメイドサイクルキャップ縁のjunさんも赤いerbaの旧車を持っていたのを思い出した。
 
今は手に入らない古いフレームだそうで、デュラの7700の9速仕様。アウターは50tくらいの大きさだったが、インナーはたぶん39tだろう。スプロケもローギヤ23tくらいの小さなカセットで、かなりしんどそうに登っておられたわけだ。
 
箕面滝上駐車場あたりで止まられたら、じっくりフレームを拝見したかったが。
あまりに、しんどそうで、話しかけるのが迷惑なご様子なので、今日はあきらめて失礼することにした。
 
休日のドライブウェイは、滝上駐車場を過ぎると車も少なくなる
まだ道は濡れているが、ここまで来れば木立におおわれた道はヒンヤリ涼しくて心地よい。
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なんとか息が切れることも無く快調に高山公民館に着く。
タイムはスイッチを押すのを忘れて計れず。
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玄関横の水道で、頭から水を被ってコーラ休憩。
ローディーは少なめだが、入れ替わり立ち代わり、ひっきりなしに登ってくる。みなさん最後の盆休みの休日、久しぶりの雨上がりに、慌てて飛び出して来たに違いない。
 
今日のメテオスピード
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今日は大雨の後のドライブウェイ、落石の砕石を用心して25Cタイヤの頑丈なホィールを履いてきた。
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このホィールはボクが自分で組んだもの。36Hで25Cタイヤを履いて、グラベルロード用にと組んだ。(もっともそんな本格的な道はまだ走らずじまいだが)
 
リムは MAVIC GP4。軽くて丈夫でいいリムなのだが、この手の古いパイプリムはブレーキ面が丸く、特に黒アルマイトのリムは摩擦がキツイのか、ブレーキシューの取り付け角度の微調整がうまく合って無いと、下りで強くブレーキを握るとシューが振動して大爆音がする!
この日も下りで大爆音がして、すれ違う四輪はビビったのではないかと思う。
 
以前使ってた同じアルマイトのかかったASPINというリムのホィールで、コルナゴマスターで五月山の激坂を下ってたらFブレーキのカンパのブレーキシューが大爆音とともに片方外れてしまい、落車はせなんだが靴底ブレーキと後輪ドリフトでやっと止まり、えらい目にあったことがある。
 (この時はジャグワイヤーのカンパ対応のフネを使ってたのだが、この後捨てた! やはりカンパ純正の、シューの挿入が硬くて難儀するくらいのフネでないと危なくて使えん。)
 
こんな雨上がりの道は、この泥除けが在るとお尻や背中が濡れたり、汚れず、ちょっと良い気分。
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ところで性懲りも無く、また新しいサドルを買ってしまった。暑さでとことん落ち込んだボクのモチベーションを上げるには 結局こんな無駄な買い物?が必要なのだ。
 
標高500mの高山は涼しくて心地よい。しかし、あまり長居をしていると帰るのが遅れるので腰を上げる。 今日は下りきっても足裏の痛みも出ずにもう大丈夫のようだ。
 
千里川を下り豊中駅まで来て背中のポッケの携帯が鳴る、時間は11時を過ぎている。 電話に出ずとも知れた、家内の『今どこ』コール。
 
久しぶりの箕面練で、ちょっとハリが出始めたボクの下半身に、これで拍車が掛かったのは言うまでもない。