サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

鎖骨骨折事故の顛末 その2、入院中の事

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救急車で運ばれたのは、阪急宝塚線川西能勢口駅の協立病院でした。
後で知ったのですが、5階建て、ベッド数310床の大きな病院でした。
 
土曜日の午前中で、対応はスムースで、とりあえずレントゲンとCTを撮りました。
 
整形外科の担当医師は年輩の方で、これも後で知ったのですが4名いる整形外科医の中の部長医師でした。
 
医師の診断は左鎖骨が2ヶ所で3つに折れているのと、肋骨が背中側で3本折れているとのことで、見せてもらったレントゲンの写真ではっきりと判るほどの骨折でした。
 
それと肺の損傷が心配されるが今のところ気胸や出血の兆候は見られない。
 
鎖骨の痛みは3つに折れた真ん中の骨が縦になっていて、動くとその骨がまわりを刺激しての痛みだとの事。
 
医師から今後の治療方法を選択してくださいと言われる。
 
●肋骨はコルセットをして、自然治癒しか方法が無いこと。3か月程度だが、治癒の回復度は年齢、体質でかなりの個人差がある。
 
●鎖骨
①ここで入院、手術を受けて鎖骨を固定する、順調なら1週間で退院。
 ただし手術日は 早くても来週、木曜日以降になる。
 約1年後に固定金具を取る手術を再度受ける事をお勧めする。
 
②家の近くの病院が良いのなら、コルセットをして患部を固定。
紹介状を書くので、今日はこのまま帰って、連休明けの火曜に近くの整形外科を外来で受診し、入院、手術する。
 
③手術はしないで、コルセットで固定。家に帰って、肋骨とともに自然治癒を待つ。その後リハビリ。ただし、かなりの日数がかかる。
 
『ご家族がいらしたら相談して決めてください』
 
病院に運ばれたのが11時過ぎだったと思う。次男と家内が自家用車で病院に着いたのは1時前だった。土曜で道が混んでいたらしい。
 
待つ間にいろいろ思案した。 
 
早く社会復帰するには鎖骨の固定手術を受けるのが一番いいだろう。
 
痛みがひどく、『いったん家に帰り、火曜日までウチでじっとしている。』
なんて、とても考えられない。
 
うちの近所にも救急の整形外科はあるが、中小の病院で
母が大たい骨骨折の手術をした際も阪大から先生が来て施術した。
手術をすぐにしてもらえ無いのはどこも同じだろうと思う。
 
家内も同意見で、ここだと電車で30分で来れるし、大きな病院なので安心だという。
 
そんなこんなで、結局ここで入院、手術を受けることにした。
 
土曜、日曜と、痛みがひどく、夜もほとんど寝れない。
痛みを見かねたのか?翌週、月曜日に看護師さんから、水曜日に予定より早く手術をして頂けることになったと告げられ、一安心。
この病院に運ばれたのは、幸運だったのかもしれなかった。
 
建物は古く、病室は8人部屋で狭かったが。2階の手術室の広く立派なのには驚いた。幾つかの部屋に分かれ、同時に数人の手術が進行していたようだった。
 
入院中に知ったのだが、予約の整形外科手術がかなり多いようで、最初に主治医が手術がすぐにはできないと言ったのも頷けた。
 
看護師さんはとても親切で、主治医や麻酔医、薬剤師もベッドサイドまで来て、詳しい説明等があり。『最新の全身麻酔で目がさめたら終わっていますから心配はありませんよ』と言うものだった。
 
土曜日に事故、入院。
 
最初の一週間は痛みで夜もベッドの背を起こした状態で、ウトウトとしか寝れなかった。
 
翌週、水曜日に手術。朝9時半に手術室に入る。12時ころ、目が覚めた。
左腕がまるで身体の横に大きな冷たい大根が置いてあるように感じて、痺れているのか全く感覚が無い。
その時はこんなんで、ほんとに元に戻るのか大いに不安を感じた。 
しかしウトウトと、覚醒を繰り返しながらも、夕方ころにはほぼ感覚も元に戻った。
 
肩の辺りの筋肉?が伸びてしまったように感じ、鎖骨の辺りも違和感が大きい。肩の周りの筋肉もかなり傷んでいるようだ。
 
手術の翌日からは、できるだけ昼間は寝ないように心掛け、夜の睡眠を促す。
三度の食事前に病院の階段を1階から屋上まで上り下りして運動を心掛ける。
 
入院前時の体重が73kg、手術前が74kg。退院時は71,5kgだった。
手術後は運動を心掛けたので食事前の時間帯になると腹が減った。
 
入院中、太るのを恐れて、三度の食事以外は一切何も食べなかった。
家内に頼んだのはのど飴とペットボトルのお茶のみ。
 
以前から、病院の食事はまずいと聞いていたが、やや薄味なのはしょうがないとして、白米を含め、まずいと感じたものは何もなかった。
(ただし毎日配ってくれるお茶は薄くて味気ないのでお茶のみ市販のペットボトルのお茶を飲んだ。)
 
この病院の食事が特に良いのかどうかは僕には判断できないが 他の人もあまり食事を残しているようには感じなかった。
 
この点は普段グルメ志向が全く無い自分なのが幸いしたのかもしれない。
 
手術後2日目の金曜日から、患部を覆うものは薄いフィルム1枚になり、自分一人でシャワーも浴びれるようになった。
鎖骨に関しては、日ごとに痛みが取れ、手術後五日目の月曜からはリハビリも開始し日ごとに腕の可動域が広がって、痛みも楽になってきた。
肋骨はベッドを倒して、あおむけで寝ると、背中の折れたところが痛くなり、なかなか熟睡できなかった。
 
事故後13日目の水曜日に退院。もっと早く1週間で退院することもできたが、自宅の寝室は和室にお布団なので、寝返りが打て、自力で起き上れるようになるまでは病院の電動ベッドに置いていただくようにお願いした。
 
主治医の最後のコメントは
 
『これ以上病院にいると、ホントに病気になるから早く退院したほうがいい』と言うものだった。
 
確かに痛みで悶々としていた時期は退院は考えられなかったが、手術後三日目くらいからは元気に病院内の階段を1~5階まで歩いて往復、運動できるほどで。
そのころから大部屋の8人部屋の狭さやプライバシーのなさが気になりだしていたので 妙に納得して退院したのだった。
 
退院後日曜には車を洗車してワックスがけした。しゃがむと少し肋骨に痛みが出るが、先生はゆっくりなら動いたほうが良いという。
コルセットもしないほうが楽なようならしてもしなくてもいいらしい。
 
左腕はゴムひもを使って、可動域を広げ、肩の筋肉を強くするリハビリを教えてもらった。
 
現在、手術した傷口はもう閉じているが、しばらくは傷口をフィルムで引っ張った状態で貼っておくほうが傷痕が線状にきれいに治るのだそうな。(傷口がみみずばれの様にひきつらない)
 
それよりも事故後二日目くらいから、二の腕から肩の前後、胸にかけて青あざが出て。先生に『鏡を見たらびっくりするよ』と言われていた。
 
手術前日に若い看護師さんにシャワーで体を洗ってもらったのだが、『青タンが凄いですね、どんな事故だったんですか』とびっくりしていた。
 
裸で若い綺麗な看護師さんに体を流してもらったのが、唯一、今回の良い思い出になった。(笑)
 
          手術前日、シャワー後の画像
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         手術後4日目
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         退院後、家の風呂場の鏡で 
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 皮膚の擦過傷は左の肩が一番ひどく、肘と小指の付け根にも少し。他は下半身やヘルメット、頭部にもまったく痛みも傷も打撲もありませんでした。
 
転倒時、左の背中にすごい衝撃を感じたので、てっきり背中の肩甲骨の下あたりを地面で打ったと思っていたのですが、背中に傷は全くありませんでした。
 
この青あざから推測すると、走行中の姿勢のハンドルを持った姿勢のまま腕から肩を地面に打ち付けたのだと思います。
肩を打ち鎖骨が折れ。腕からの体側への圧迫が肋骨を3本も折ったのでしょう。 左の上腕部にも打撲の痛みが残っていました。

自分が思ってた以上に、落車の衝撃が大きかったのには後で驚きました。
 
転倒時、背中に感じた衝撃は肋骨が3本折れた際の衝撃を、背中を打ち付けたと感じたのだと思います。

その証拠に半袖ジャージやレーパンにはどこにも破れなどありませんでした。
 
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次回は転倒の原因を書いてみたいと思います。続く