以前から少しずつ集めていた、カンパの10s用トリプルコンポが、やっと揃ったので、4月の初めの土曜日に colnago master olympic をコンパクトクランクからトリプルクランクに組み替えました。
18日の土曜日に試走をしました。
以前のコンポ。
エルゴレバー Record 9s titanium (W、Triple兼用)
クランク Chorus 10 s CT、50(48)×36(34)スクエアシャフト用
BB Chorus W用 102㍉スクエアシャフト
FD Chorus 10 s CT用
RD Record 9 s titanium
CS Chorus 9s 13×28 or DURA-ACE 9s 12×27
チェーン Record 9s
以上を取り外し。
新しい組み合わせは、
エルゴレバー Record 9 s titanium (W、Triple兼用)は、そのまま。
クランク Record 10 s Triple 50×40×30 スクエアシャフト用
BB Record Triple用 111㍉スクエアシャフト
FD Record 10 s Triple
RD Record 10s Triple(ロングケージ)
CS Record 9sもそのまま。13×28 or (DURA-ACE 9s 12×27)
チェーン Record 9s+2リンク
という組み合わせで組み込みました。
フロントトリプル化に踏み切ったのは。
最近、トリプル9速のMTBに乗るようになって、今まで非力なサイクリストの僕がコンパクトギアでも登れなかった激坂や、喘ぎながら、やっとこさ登っていた急傾斜の山道が、MTBのトリプルでは、速度は出なくとも、比較的楽に登れることに気づいたからです。
レース嗜好の全くないボクのような非力なサイクリストには、スピードより楽に峠道を越えることのほうが重要なのです。
日本ではあまり人気の無いフロントトリプルも、ヨーロッパのサイクリストは使っている人が結構多くいると聞きます。
軽いカーボンフレームのGDRメテオは今のままでも、まぁいいとして。
硬くて重い、クロモリフレームのCOLNAGOマスターで、もう少し楽に峠道を走りたいと思いました。
あるいは現行のCAMPAGNOLOでは最上位でATHENA11速でトリプルクランクセットが用意はされているようですが。
そのうちいつかは、メテオもこんな仕様に替えるかもしれませんがねぇ・・・。
しかし僕は、年代物のMASTER OLYMPICにはカンパのアルミ地のスクエアシャフトクランクのトリプルコンポを手に入れて組み上げたいと言う思いと拘りがありましたし、フロント30×リア28のローギヤが有れば、リヤは9速でも十分かなとも思っていました。
トリプル用のクランクを手に入れたものの、FD、RDがなかなか手に入らず、一度はSHIMANOの9速ロングケージのRDで代用を試みましたがワイヤーの引き代がどうしても合わずに、諦めた経緯もありました。
トリプルクランクは、ほぼ新品に近い、貴重なRECORDのクランクを手に入れましたが、チェーンリングはRECORDの歯が手に入りませんでした。
残念ながら、アウターとミドルギヤは CENTAURのトリプル用 50t、40t、です。
最近のトリプルはカンパでは50×40×30の仕様しか無く、シマノはもう上位グレードのトリプルクランクは製造をやめてしまったようです。
本当はアウター52t、ミドル42t、といったところを手に入れたかったのです。
特に平地では何かと便利なミドルギア42tが欲しかったのですが、トリプル用の変速ピンの付いた42tと言うミドルギヤは日本では滅多に手に入るものではありません。
Wギヤのインナー用の42tでもエルゴならなんとか変速は可能らしいのですが。
しかし、今回試乗してみたところでは、峠道を走ることの多い僕にはこの少し小さめのギヤの組み合わせのほうが合っているのかもしれないと感じました。インナーに落とさなくとも40tのミドルギヤでも、結構坂道を登る事が出来たからです。
もう一つ、RECORDの4本足クランクには、このギヤ板のチェーン脱落用ピンの位置がズレてしまうのも少しいただけませんが、右クランク裏にはファイブピンがあるので、万一チェーンが外に落ちても食い込んでしまうような心配はありませんし、このピンの位置でも、調整中に外に落ちたチェーンを上手く引っかけて拾ってくれました。
FDもトリプル用、以前ノーマルの物も試しましたが、やはりインナー側の羽根の幅が狭くて、変則は上手く行きませんでした。
9sエルゴレバーとの組み合わせでの変速性能ですが。
インナーからミドル、アウターへは、レバーのワンストロークごとにチェーンが上がりますが。ミドルギヤでは、ロー側、TOP側、どちらも微調整してあげないとチャラ付きます。
アウターからインナーへは、サムレバーのワンストロークで一気にインナーまで落ちてしまいます。アウターからミドルギアに上手く落とすには、微妙な力加減が必要で、親指での操作という事もあり、慣れが必要です。このあたりはダブルレバーのフリクションの操作に近い感じですね。
コンポの入れ替え自体はそう時間はかかりませんでしたが、このFDの調整には土曜の夜、徹夜で・・・(笑) 。 かなり時間と手間をかけました、イヤ、かかりました。
土曜日の試乗後にも、新しくしたワイヤーの伸びもあり、再調整しましたが、やはりこんなもんですね。
10sエルゴレバーは使ったことが無いのでわかりませんが。W、トリプル兼用のエルゴレバーではフリクション感覚の慣れと微調整が必要なのは致し方無いところだと思いました。
RecordのTriple用RDも珍しいものですが、フロントとセットで手に入りました。
このロングケージのRD。少し変わっているのは Bテンションボルトが普通の位置には無く、RD本体とケージの取付部分に在ることです。
ちょうど下の画像のcampagnoloのロゴの裏側に位置します。
RDの調整は簡単に済みました。
今回ばらした際にBBの中を覗いてシートチューブやチェーンステイのチューブの内側にサビが出ているのに気付きましたが、これはどうしようもありませんね。大事なクロモリフレームは雨の日に走ったり、洗車はできるだけ控えた方がいいようです。
試走は先日の土曜日にやっと走る事が出来きました。
五月山麓の峠道を走ってみました。
ミドルギヤ40tでも、平地で40km/hは出せました。(勿論追い風でしたが)
5年前にMASTEROLYMPICを手に入れた時の姿はこんなでした。購入したままの状態ではフロントのチェーン落ちが多発し、FDの調整に苦労した思い出があります。
この画像の初期シャマル似のMAVICのCXP30のリムはクリンチャーで、走り出しは重いが、一度速度に乗ると巡航が楽でした。しかし前後ともスポーク穴に亀裂が見つかり、廃棄処分となりました。(ハブはリムを組み替えて今も使っています)
下の画像、以前にこんなホィールを履いて走ってみたこともありました。
DURA-ACEのC35カーボンホィールに、7700の9sギアを入れてですが、カンパの9sエルゴとRDでも上手く同調します。
やはりカーボンホィールは走りが軽く、このフレームとの相性は抜群でした。
この日も黄昏時の試乗でした、早くこれでロングを走りたいですな。
伊丹空港北端で。