サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

花チリヌ 只チリヌ 事モナシ

4月17日金曜日は、骨折後半年(7か月目)の検診日でした。

川西市の病院へは朝一の予約検診。この日は早朝小雨が降ったものの、その後は晴れる予報だったので、ドライブがてら自動車で出かけることにしました。

春は仕事が少し忙しくて、3月半ばに不注意にも満タンの水バケツを両腕に下げた際に左鎖骨にビリリと異変を感じ、前よりも骨折部の違和感が増していたのですが、レントゲンで見る限りは特に異常はありませんでした。

しかし鎖骨の骨折部の隙間の影は依然として埋まっておらず。当然のことながら、重いものは持たないようにと言う注意を受けました。

ただ背中の肋骨の骨折部分は3本とも、ほぼ白い塊に映っていて、隙間がほぼ見えなくなっており、こちらの方の回復が鎖骨より良いとの診断でした。

依然収まらない左肩前部の痺れは、手術で切開した部分の神経の損傷によるもので、骨折とは直接関係はない。鎖骨が繋がれば、補強金属板の摘出で再度同じ個所を切らねばならないので、この痺れはかなり長い間、続くと考えてくださいと言われました。

まぁいずれにしても、日にち薬の回復の日々を、このまま続けていく選択肢しか僕にはありません。

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検診後、隣の薬局でシップ薬を貰って、病院の駐車場を出たのは10時半、空は雲が切れ日が差してきた。
一路、県道12号を北上していつものサイクリングコース、北摂里山街道へ向かう。
今日は篠山方面を目指してドライブの始まり、途中道の駅のパン屋さんで昼食を手に入れる。太陽の下、何処か景色のいいところで食べよう。

県道12号、西峠の手前、奥猪名健康の里から右に県道を外れ、泉郷峠へ。
健康の里の入口の桜並木も、峠道の途中の桜も、もう、散り終わっていた。

北摂里山は、山々の高いところに、ところどころ散り残った山桜をアクセントに、
ただただ新緑に萌ゆる山々の景色が続きます。

泉郷峠で
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峠を下って小柿渓谷を篭坊温泉から後川(しっかわ)へ。
途中、遅咲きの八重桜が色違いで並んで満開で、目立って咲いてる。
見上げる谷合いの空は、桜の花越しにすっかり晴れ渡り、ツバメが高く、十数羽飛び交っていた。
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後川の集落を抜け、後川下から母子(もうし)の高原への登りの分岐。
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母子への登りの途中、後川奥の古城のような民家の石垣の上の見事な枝垂れ桜がまだ散らずにボクを迎えてくれた。
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峠道をを登りきると、茶畑の点在する、標高500mの母子の高原。
広い永沢寺の桜並木が咲き残っていた。
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永沢寺から母子の立派な現代風木造校舎の小学校を過ぎ、分岐を右に折れ、初めて通る美濃坂峠を越え、篠山へ下る。

母子から登ってすぐの美濃坂峠の南側の広場にはロードバイクの若者?がひとり休憩していた。
篠山から登って来たのだろうか? この峠は母子側からは直ぐの峠だが、篠山側からは急登の細い九十九折れが続く厳しい峠道。
車で超すなら、ドライブを楽しめるが、僕ならサイクリングの途中では絶対にこの峠道は選ばないだろう。 
たぶん『ジモティーのハードなトレーニングコースとして』でもないと登らないであろう峠道。

美濃坂峠北側 (篠山側)の休憩所で。
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以前はここから篠山盆地が見渡せたのだろうが、今は樹木が伸びて展望はまったく望めない。標識では峠道は、デカンショ街道手前のバス停から約5キロの登りとある。

峠を下って篠山盆地に入り、篠山城址公園で昼休み。サイクリングでは2度ほど来たが、まだ登っていなかった篠山城址の天守跡に登る。
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篠山城は家康が大阪城攻略の拠点の一つに築かせた城で、天守跡に上がり、石垣の上をぐるっと回ると、篠山盆地が四方ぐるっと見渡せる。
平成の初めに書院のみが再建されて建っている。
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天守跡から、城跡の敷地内に在る小学校を見下ろしながら持参したパンで昼食休憩。春の暖かい日差しとそよ風がとっても心地良かった。
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城跡を出て、河原町の旧商家街を見に行く。サイクリングで来た折は大事な自転車を放置できないので、ゆっくりと観光が出来なかった。
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無料駐車場に車を止め、旧商家街を散歩。
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立派な『うだつ』の上がった商家。
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今日は一度入って見たかった、丹波古陶館をゆっくりと見学する。
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古くは、平安時代後期から、穴窯や登り窯で焼かれた灰被りの自然釉の素朴だが力強い古陶器が見事だった。
古陶館の中庭もきれいに整えられていて、狭いが素敵な空間だった。
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花チリヌ、只チリヌ、事モナシ

今回のブログのタイトルは、古陶器とともにいくつか展示されていた、柳宗悦の掛け軸の書文を借りました。 時節柄、ぴたりと感じ入ったので。

旧商家街の土産物屋の中の陶器店を数軒回ったが。 残念ながら、探していた欲しい陶器は見つけることはできなかった。ぶらぶらとゆっくりと散歩していたら、いつの間にかもう午後3時。

帰りはどこを通って帰ろうかと思ったが、篠山側から、いつか自転車で登ることがひょっとしてあるかもしれない(笑)美濃坂峠を登り返して、峠道の具合を再確認しておきたかったので、もう一度美濃坂峠を登り越すことにした。

篠山側から見る美濃坂峠方面。
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美濃坂峠を越え、峠を南側(母子側)広場から見る。
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やはり篠山側は、急登、しかもタイトなコーナーの連続で、ここをロードバイクで越すのはとってもきつそうだ。 僕が篠山サイクリングの帰り道に、この峠にチャレンジすることは、たぶん無いだろうな。
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ここから東西の尾根筋に登山道が伸びる、『冬期登山は辞めましょう』の意味の注意書きがあったのが印象に残った。

母子から、いつものサイクリングコース、志手原経由、道の駅猪名川に出て帰った。

この日のドライブルートはこちら
春の新緑の北摂里山を満喫したドライブの一日になりました。

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翌日の18日土曜日は、2週間前にフロントトリプルギヤのコンポに組み替えた 。
colnago  master olympic の試乗がやっと出来たので、次の記事で書いてみようと思います。
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