サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

秋 立ちぬ

8月8日
朝5時、外が白みかけた頃、寝苦しくて目が覚めた。
昨夜12時前、寝しなに点けた扇風機が止まっている。自動で5時間経つと止まってしまうのである。
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お向かいで雪柳の葉に埋もれて、カンナが燃えるように咲いていた。

今夏も就寝中はクーラーは入れないでいる。 
もっぱら扇風機の風だけで何とか睡眠はとれているが、さすがに風が止まると寝苦しくなって、目が覚めてしまう。

先日、滋賀に住む長男が大阪出張で一晩泊まっていった際に、2階の私の寝室で一緒に布団を並べ、クーラーを入れて寝たのだが、朝起きると右足首が痛かった。
右足首は過去に2度ほど酷い捻挫をしているので、古傷が冷えて痛みが出たのかもしれない。歳やなぁ!

扇風機のスイッチを入れ、枕もとのラジオを点けると、NHKのアナウンサが、今日は立秋だが、5時の大阪の最低気温は今日も28度だと言った。

昨日は4月以来、10か月経過後の骨折の検診日で、レントゲンを撮ったが鎖骨は依然として黒い影が骨のつながりが未熟な状態を表していた。
背中の肋骨のほうが順調だと医者は言う。鎖骨のこの部分が白くなったら、補強の金属の除去手術ができるんですがという。この分では1年経った10月にはまだ無理かもしれないし、今年中もできないかも・・・と思った。

せっかく早く目覚めたので、今日こそはと、アイスコーヒとパンを軽く食べ、サイクルウェアに着替えて家を出たのは6時20分だった。
今日は朝も早く起きれたことだし、久しぶりに猪名川町まで行って、少し里山を走ってみることにした。

2~3時間走って暑さが厳しくなってくる前の10時ころには家に帰りたい。

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酷暑、晴天続きで伊丹空港北端の箕面川も干上がった。

今日はCOLNAGO エサメキシコで出た。
ベンドの付いたフォーク、手組ホィールと25Cのチューブラータイヤ、トリプルクランク。
今、ポジションも馴染んで、ほぼ決まり。この自転車が僕には、乗ってて一番心地良い自転車だ。

池田から呉服橋を渡って、猪名川右岸を北上。
昨夜雨が降ったのか、所々道を水が流れているところもあるが気温が低くて心地良い。こんな気分で走るのも久しぶりだ。

川西の石堂温泉手前あたりから、後ろにローディーが一人、付かず離れず付いてくる。

しばらく来ない間に何時の間にか完成している、新名神高架橋の先の信号で止まったら、ボクの横に並んで話しかけてきた。
見ると自転車はサーベロでジャージはシルベストのクラブジャージ。

『さっさと追い越してくれたら、後ろに付かせてもらおうと思ったのに』と笑ってボクが言うと。
『自転車とぺダリングが実に綺麗なんで、想わず見とれてしまって、ずっと後ろを付かせてもらいましたよ』なんて嬉しい事を言ってくれるじゃないか!

『自分じゃぺダリングなんてわからんけどね』御世辞とはわかっていてもそう答えて、ここからはしばらく、先行してもらって、後ろを走らせてもらった。

『土日の朝は箕面練じゃないの?』と言うと『坂道は苦手なんで、今日はこの道を真っ直ぐ、杉生まで往復だけです。』と言う。

『坂道苦手なんて、その自転車とジャージでは信用できませんわ』と笑いながら、阿古谷経由のボクは紫合(ゆうだ)でお別れした。

久し振りに越す、阿古谷の峠道。
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道の駅猪名川でアンパンでも買って、一休みしようと思ったが、まだ早朝でお店は閉まっている。紫合のパン屋さんが早朝から開いていたので、寄れば良かった。
トイレで顔を洗っただけで、道の駅は出て、歴史街道で一休みしよう。

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エサメキシコのフレームの前三角にはボトルケージが一つしか付かないので、工具ケースをそこに入れると、ボトルはジャージの背中のポケットに入れるしかなかった。
ジャージの背中がボトルの重みで下がって少し不快に感じてた。
以前ヤフオクで、サドルに付けるボトルケージ台座を買っていたのを思い出して、押し入れから探し出して付けてみた。

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手に入れたのは新品だったが、かなり昔の箕浦のボトルケージ台座。 

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昨今の樹脂製のに比べると、コの字型プレス鋼板製なので結構重い。しかしうまい具合に台座が邪魔にならずに、サドル下にチューブラーのスペアタイヤが収まる。

ボトルケージはウチにあった、赤と青の箕浦の一番シンプルな軽いのを2個付けた。
このケージは手力で簡単に変形させられるのでペットボトルも落ちないように狭くできる。

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飲料と身体冷却用の真水のボトルを一つずつ持つと、真夏も快適に走れる。
今日は出がけに凍らした飲料を片方に入れた。帰りは此処に真水のペットボトルを買って差し、信号待ちで首に水を掛けたりした。

今日は此処まで鎖骨の調子もよく、歴史街道ポタリングして、”くろまんぶ”に立ち寄って帰ることにした。
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歴史街道沿いの田の稲も良く実が付いている。今年は6月の日照が少なくて心配したが、その後は酷暑が続き、稲の成長には良かったようだ。

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歴史街道で、小さな秋も発見。
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中には黒い実が覗いているが、里山に持ち主の居ないものは無い。
たとえ朽ちていこうとも、無断で拾わないのが礼儀か?
でもこれくらいはいいでしょうけど。

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歴史街道のベンチで休憩。

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シャーベット状に少し融け残って、丁度良い。凍った半ぶんは残しておこう。
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朝の陽ざしはまだそんなに暑くも無く、気持ち良い。
陽が低いうちは日蔭の道も多い。
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楊津小学校から”くろまんぶ”に登る。
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久しぶりに訪れた”くろまんぶ”の隧道の中は濡れていた。
寄ってくるやぶ蚊に閉口して、画像を撮って直ぐ退散。

林田に下りて県道12号を戻る。帰り道ではこれから北に向いて走りに行く自転車乗り達と、何組もすれ違った。
今日は涼しい朝早くに走れて良かった。
やはりす~さんが言うように、朝6時から10時くらいが、酷暑の夏のサイクリングタイムやね。

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池田呉服橋下流まで戻る。
台風11号で流された、渡り石の流木は8月4日に自転車で通りかかった際に除去作業がおこなわれていた。今日は埋もれていた川底の段差も少し流れに見て取れるようにまでなって来た。
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8月4日の作業の様子を記録。

まだ9時過ぎで、太陽も未だ真上にあらず、気温は30度を超えたくらいだろうか。
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猪名川運動公園では先日、池田城址で見た予告ポスターの、ジャズイベントの会場設営が出来上がっていた。『サウンドピクニック猪名川』。
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阪急電鉄日清食品ダイハツ池田市の三大企業の後援だが、
入場料もう少し安くならんかなぁ。今夜かな?明日かな?

9時半頃帰宅。
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今日は結構濡れた路面が多かったので自転車の汚れが目立つ。
白いフレームはきれいだが、汚れが目立つのが弱点か。
ボクがシャワーを浴びる前に、自転車部屋に入れる前に、自転車を先に洗車する。

走行時間2:55分、走行距離68km、Av 23,2km/h



追記
この日は午後激しい雷雨、のち冷たい空気に入れ替わったが、夕刻にはまた蒸し暑さが戻る。
夕食時にまたゴロゴロ、ドンドンと鳴り、また夕立かと思ったら、次男が今夜は淀川の花火大会だと言う、そうかもうお盆も近いんだものね。

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