サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

北摂里山は秋

台風一過で大気が入れ替わったのか、少し涼しくなった週末の土曜日。久しぶりに野間の大ケヤキまでサイクリングに出かけた。

何時もの猪名川沿いの県道12号旧道を辿って紫合(ゆうだ)まで来ると黄金色の里山が広がる。この日の北摂里山はトラクターの音が響き渡り、何処も稲刈りに大わらわの様子だった。
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酷暑だった8月はチョイ乗り以外、サイクリングには全く出かけなかった。
今日の相棒はコルナゴマスターオリムピックに跨る。
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サイクリングには出なかったが、コツコツと自転車弄りはしていた。
お気に入りのハンドルをコルナゴにも新調し、シートポストを古いカンパの物からチタンのセットバックの少ない、軽いものに変えた。
ただ、このチタンピラーは長さが250ミリ以上あって、コルナゴのジルコチューブのシートチューブには200ミリ以下に切らないと入らなかったのが辛かった。(笑)
サドルには取り外しの簡単なボトルケージを増設。

不覚にも走り出して直ぐに、段差を越えたショックでシートピラーが下がってしまう。
このフレームはどうもシートピラーの締め付けトルクが難しい。
少し甘いと下がってしまうし、少し無理をするとカンパのシートクランプのボルトが折れてしまう。一度シートチューブを浚ってもらったほうが良いのかなぁ。
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ダム下の集落のオシロイバナの下で

この後、サドルの締め付けも甘かったのか、一庫ダムサイトまでの急な登りでサドルが後退してしまったのだが、ハンドルポジションがやけに遠いなと感じながらも、サドルの後退に家に帰るまで気が付かなかった。帰りはサドル付近からカタカタ音が鳴ったのだが増設したボトルケージの音だと勘違い。

ひと月以上も乗らないと、サイクリストとしての感覚もボケるもんですね。(いや歳のせいかもしれんな。)

おまけにダムサイト手前のトンネル内の登りでは、やけにギヤが重くて、ひぃひぃ言いながら登った。久しぶりだとこんなにもしんどいものかなと・・・。
なんと、アウターローで登っていたのにも気が付かない有様だった。

ダムサイトのパーキングで一休みしたいところだが、この頃は我慢して、黒川の公民館まで頑張ることにしている。
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一庫ダムは今年もアオコが大発生しているようだ。
(もうこの画像ではサドルがいっぱいまで後退してしまっている)

何となく秋めいた風が心地よい、湖周道路を気持ちよく走り、黒川で妙見方面に右折。
ゆるゆると登っていくと左の山裾に黒川公民館(元黒川小学校)が現れる。
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久しぶりのマイフェイバリットポイント、黒川公民館。
ここはasyuuさんのブログで知った場所で、前の道を走っていても、なかなかここには気が付かない。asyuuさんもたまには立ち寄られているようだ。
いつ来ても誰も居ず静かで、たまにハイカーがベンチで休んでいるくらい。
北摂里山でいくつか在る、僕の心安らぐ場所の一つ。
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いつもここに来ると、中庭に廻って、
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奥の校舎の玄関の、ゆらゆらガラスにご対面。
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ここに来たのは何時以来かな? たしか昨秋に来たのは覚えているが。
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中庭から見上げた空。
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この日は何故か玄関のポールに日の丸が揚がっていた。
公民館のトイレを借りる。
公民館は閉まっているが、トイレはいつも解放されている。
入口に『マムシに注意』と張り紙があるが、雨季でもなければ、天気の良い日は、その心配はまず無い、中に入ると非常にきれいなトイレに驚くと思う。
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此処のトイレは、校舎の外観の古さとは正反対に、いつ来ても非常に美しく保たれている。中はもちろん水洗で使用後は自動で水が流れる、近代的なトイレである。
ついでに顔も洗わせていただいたが、ステンレスの洗面台にはねた水しぶきを、タオルで拭き取らないと申し訳ないなと思うほどだ。

あっ、カラスアゲハが・・・
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黒川の谷を見下ろすベンチで一休み、
そうそうこのヘルメットもこのフレームのカラーに合わせて、この夏新調した。
CATLIKEの mixino ヤフオクでお安く手に入れた美中古品だが。
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凍らせて持参したゼリーがほどほどに融けて、美味しかった。

ここからはR447妙見ケーブル駅から大槌峠を越えて野間の大ケヤキへ。
大槌峠をえっちら越えて、びゅ~んと下り、稲地の信号を右折。
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稲地の茅葺きバス停。
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バス停のベンチの脚の間はマキがぎっしり詰まってた。
横には火鉢、冬にバスを待つ間に、餅でも焼いて楽しむのかな?

バス停の向かいの細道を集落に入る。

農家の納屋からは脱穀機か乾燥機か?大きな機械の音がブ~ンとうなっている。
里山で農家の方に逢うと必ずご挨拶くらいはしましょうね、昨今は農村地帯でも泥棒が多いと聞く。
先日の新聞でも、紀州南高梅の10㌔樽が300個盗まれたとか・・・。
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栗のイガを踏まないように集落を抜け、大ケヤキ広場へ。
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ケヤキ記念館前のベンチに座って、ぼ~っとしていると、コーヒ屋の屋台のおばさんがやってきてウロウロ、何やらコーヒを注文してほしそうな雰囲気と視線を感じる。
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それが嫌で広場じゃなく、記念館のベンチのほうに座ったのに。
やな雰囲気に、ベンチを立って、大ケヤキの周りを一周。
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ケヤキの梢の間から覗く空と雲も、なんだか秋めいて。

ケヤキ広場も落ち着かなくなったな、以前は自販機だけで、気兼ねなく、ゆっくりできてよかったのに。
早々に腰を上げ、ケヤキ広場から人っ子一人いない地黄の公会堂まで移動して、自販機でコーラを買って、公会堂の玄関の階段に座ってゆるりと休憩する。

倉垣橋に抜ける、細い林道のお地蔵さんにも立ち寄って、ご挨拶。
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祠の横の杉の木の根方の洞は、今日も泉水が苔の間から染み出るように湧いていた。
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冷たそうな清水に手をそうっと、入れて見たくなるが、奥から何やら出てきそうで、ちょっと気持ち悪い。


倉垣橋から清正公前を越え、稲刈りに忙しい田園地帯を抜け、逢坂峠を越え宿野へ。
ここの峠は相変わらずローリング族が走り回っていて五月蠅い。

杉生の12号線まで、もう一つ峠を越えて走るつもりだったが。
12時を過ぎ、かなり暑くなってきたのと、太ももの裏がパンパンに張ってきたのとで
宿野から帰ることにした。(これは、サドルが後退したまま走ったのが原因やね、きっと)

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龍ケ吊り橋の下流、知明湖ではバスボートが3艘浮いていたが、この時間帯ではもう、釣れんだろうな。

下田から知明湖畔に出、一庫ダムサイトパーキングで最後の休憩をして帰った。
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朝8時半出発、13時半帰宅。走行時間4時間、距離80km。