サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

篠山後川まで、黒枝豆買い出し練


 10月21日 日曜日。 今日はこの秋、待ちに待った、黒枝豆買い出し練に行く。

7時前に起床するも、今日も朝からコーヒを淹れ、ゆったり2杯飲んでグズグズしてしまった。 さらにゆっくり着替えて、8時20分ごろ、やっと家を出る。

久しぶりの北摂ロングライドなので、出だしはのんびりゆっくり走る。
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8時44分 猪名川堤防、池田渡り石。 

温まってきたので、朝寒くて羽織ったウインドブレーカを脱ぐ。

赤いサドルバックは昨年調達した黒枝豆買い出し用サドルバック
最大容量はこの倍になるので、枝付き豆でも入る大きさだ。
知人にあげる分も含め、袋入りを4袋買う予定。

今日は一日快晴が約束されているが、早朝12℃と気温低く、夏ジャージとレ―パンに、腕+膝カバー+ロングソックス+薄手長袖ウィンドブレーカと言ういでたちで家を出た。

最高気温は北摂で23~4度と言う予報。気温の上昇と共に脱いで行けばよい。

黒枝豆は篠山市、後川(しつかわ)辺りでは平日は道端店舗がほとんど出ていないので、篠山デカンショ街道まで行かないと買えないこともある。
休日の今日は、たぶん後川集落で手に入るだろう。

県道12号を快調に辿り、猪名川町に入る。紫合堂田のパン屋さんで昼飯を調達する。
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9時半、紫合の阿古谷入口。
休日、道の駅まで渋滞する12号をエスケープし、ちょっと遠回りしても、阿古谷経由で道の駅に出る何時ものルート。

本当は昨日の土曜に買い出しの予定だったが、急用ができ日曜に変更した。
昨晩ちょっと飲みすぎたのか?朝から腹が緩い。ウチで朝から2度用を足したのにまた催してきた。
10時前、道の駅いながわにトイレに立ち寄るが、朝からドライブ客で賑わい、貧弱なトイレの男便にも何人も並んでいる始末。

ここはパスしてもう少し12号線を行き、ふるさと館まで我慢することにした。
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10:07 12号線の緩い坂を登りきると、ふるさと館到着。

ここは何時も空いているし、広くて非常に綺麗で気持ちが良いトイレがある。
12号線でトイレ休憩するなら道の駅よりここをお薦めする。

身体もすっかり温まったので、ここで腕+膝カバーを脱ぐ。

腹もスッキリして快調に杉生へ、ここから西峠への登りになる。

今日の12号線は北風がやや強くアゲインスト、次第に強くなる傾斜とが、じわじわと僕を苦しめる。

こんな処では、先行者のサイクリストでも視界に入ればやる気も出て、追いつこうと僕の何処からか馬鹿力が出そうな気がするが、今日は追いつきそうな人も、追い越してく人も居なかった。

先週、火曜日に箕面ドライブウェイで無謀にもタイムアタックなどしたため、ハムストリングにまだ張りが残っていて、脚が全然回らない。
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10:50 やっとこさっとこ奥猪名健康の郷まで登って来た。
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このまま真っ直ぐ登りきると、県道12号線、西峠、峠から下りきると後川集落。

僕は何時も、ここから右に逸れ、泉郷峠越えで羽束渓谷に出て、マイフェイバリットポイントの篭坊温泉経由で後川へ出るルートを走る。

早い昼飯用に、自販機で缶コーヒを買って、バックに入れる。
もうひと頑張り、峠を越してから早い昼飯にするつもり。
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右折してすぐ泉郷峠登り口。 短いけどきつい登りが待っている。
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10:58泉郷峠着。 兵庫県猪名川町から篠山市に入る。
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一年ぶりの泉郷峠。トリプルのインナー×ロー30×25であえぎながらも、足は着かずに一気に登りきれた。

写真を撮ってたらローディーが一人通り過ぎていった。

峠から一気に下りきる。
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11:02 羽束川、小柿渓谷、篭坊温泉ゲートに出る。
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ゲート足元の下草が刈られて気持ち良い陽だまりになってるので、ここで早い昼食にした。
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紫合堂田のパン屋さんで仕入れた好物の、カレーフライパンとゴマ金時芋パン。
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今年も道端の柿の木はいっぱい実が付いている、北摂は今年栗が不作と聞いたが、さて黒枝豆は如何なものかな?
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今朝は冷え込んだが、快晴で気持ちが良いサイクリング日和になった。
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前日の夜、BORA ONE 50からアルミのクリンチャーホィールに履き替えた。
ロングを走る際は、このビットリアのコルサG23Cが、乗り心地や走行感が良い。

BORAONE50も、ウイグルで発注済みのコルサGチューブラーが届いたら貼り換える予定。

陽だまりの草地でゆっくり休憩した後、日陰の多い渓谷沿いの道に用心して、膝+腕カバーを再度つけて、羽束川渓谷、篭坊を下る。
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篭坊温泉の紅葉は色付き始めたばかり。毎年11月初旬くらいが見ごろかな。
薬師堂の大いちょうの葉もまだ色付いていなかった。
その頃になれば、さらに美味しい完熟黒枝豆を手に入れに、また篠山に来たいなぁ。
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温泉街を抜けると篭坊フィッシングポンド。
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年輩の方が一人、フライロッドを振っていた。
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11:30 渓谷を抜け、後川集落に入る。
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ここに来ると、後川のような田舎で、小さな畑でも耕して人生の最後を暮らせたらいいなと思うことがあるが、それは都会育ちの勝手な我ままなのだろう。
サイクリングでここを時々訪れては、そんな事を妄想するくらいが、僕には相応しいと思う。

西峠からの12号線との四辻の食堂では、店先のテントで大量の枝豆を仕分けしていたが、店頭売り分は早々に終わったようで、予約注文のみの看板が出ていた。

この時期しか手に入らない黒枝豆は、近頃篠山の名物になり、予約の注文をさばくので精いっぱいの農家が多くなったように思う。

今回も、何時も立ち寄る四つ辻の少し先の大きなガレージの臨時販売店に立ち寄る。
ここは以前から、サイクリスト用に枝から外した袋入りの黒枝豆を用意していてくれるのだが、今日はここでも店先の売台の上には枝豆はもう無かった。

ガレージの中では5~6人で忙しそうに枝豆を仕分けしている。
ここの農家の女将さんらしい方に話を聞くと、今年は不作なうえに、予約がいっぱいで、昼前のこの時間でも、店頭販売はもう余裕がないと言う。

『いつもここで買っているので4袋ほど何とかお願いできませんか』と、女将さんにお愛想したら、ちょっと待ってくたら、3袋くらいなら、今からもいで袋に入れてあげると言ってくれた。

サイクリングの人は、自分で枝付きをもいで袋に入れて帰る人も居るんだそうな。
僕もそうしましょかと言ったら、今日は良いよと言ってくれた。

待っている間にも、予約分を10束、15束と車で引き取りに来る人がひっきりなしに来る。
これからは店頭販売目当てに来るなら、週末初めの土曜日に来たほうが良いかもしれないなと思った。

待っている間に、サイクリストのグループが何組か立ち寄るが、大人数では対応できないと、皆断られていた。

今日は北西風があり、じっとしていると寒い。
その内また、西から10人ほどのサイクリストのグループが立ち寄り、どこかで見たような気がする方がいるなと思ったら『○○さ~ん』と声を掛けられた。

なんと一昨年、篠山黒枝豆買い出しサイクリングに参加させていただいた、Iさんの御一行だった。

『ここでは枝豆はもう売り切れですよ』と伝えると、『ヒロベエさん、買占めたらあかんやん~・・・』と、痛い処をつかれる。

今日は逆コースから来られたIさんに、昼飯を一緒にどうですかと誘っていただいたが、逆コースなのと、さっき食べたばかしなので、お腹が・・・と、丁重にお断りした。

ここより西の、少し先でも露店が数軒出ていたようで、Iさん御一行はそこで枝豆を手に入れる事が出来たようだった。良かった良かった・・・。

20分ほど待ってお待ちどうさまと、忙しい中なんとか3袋用意してくれた。一袋800円だった。

黒枝豆は年々人気が増し、毎年50~100円くらい値上がりしている。
僕が5、6年くらい前に、最初にここで買った際は、たしか1袋400円位だった記憶がある。

女将さんに丁重にお礼を言って、帰り道に付く。
体がすっかり冷え切ってしまい、立ちこぎで走り出したらハムストリングがいきなり攣った。 「あいてて~!」

うすら寒い羽束川渓谷を抜け、三田の田園地帯37号線に出て、羽束川沿いに南下する。

追い風と下り基調の快適コースを35km/h 巡行で12号線に戻る。
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12:24 木器(こうずき)の手前、下槻瀬で左折しショートカット。
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まだ時間はたっぷりあるので、大坂峠の登り口の『鐘楼カフェ』で、コーヒーブレイクしようかな。
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少し先の山裾の十割蕎麦屋さんを見上げると。
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駐車場には車が一杯、玄関先には待ち人の行列が見えた。ここも相変わらず賑わっているな。
黒いしっかりした食感の十割そばが懐かしいが、休日の昼時は何時も行列で、もう数年立ち寄っていない。

大坂峠の登り口の鐘楼の家まで来ると、表の駐車場には車が停まっていたが、玄関の門は閉まってて、臨時休業の張り紙。
昨年、初めて立ち寄った際にお話ししたカフェのオーナーは、僕と同じ豊中在住のご夫婦で話が弾んだが、もうお店は閉めてしまったのかな?

ここで一服して元気が出たら、大坂峠越えをして波豆川集落へと思ったが、きつい登りはハムストリングが張って辛いので、波豆川に出るのはあきらめ、木器から羽束川沿いにショートカットして北摂里山街道の68号線、千刈貯水池に出ることにした。

このあたりにはもう一軒、確か『タノカンサー(田の神様)』というカフェがあると聞いたが、場所がわからんかった。(スマホで検索すればいいのに気付かず)

緩い上りが数か所あるが、大阪峠を越すよりはずっと楽な裏道を千刈に出て、下佐曽利経由で12号線、猪名川道の駅に下る。
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13:15 道の駅いながわでボトルの水を補給。枝豆3袋でサドルバックが重い。
午後もドライブ客で賑わう道の駅はすぐに出た。
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12号線屏風岩から阿古谷に逸れ、静かな苔のテラスでゆっくり休憩する。
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今日は一日中青空。
もうここでも藪蚊が居なくなって気持ち良く休憩できる季節になった。
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足元をよく見ると苔の地面に、キノコが彼方此方、顔を出しているのに気づく。
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何やら美味そうな姿のキノコだが、『宝くじと、フグのキモと、野生キノコは、当たったら死んでもいいや』と思うくらいでないと、手を出さないほうが良い。

ゆったりした陽だまりの苔のテラスでゆっくりと休憩をして、豊中に帰る。
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14:33 伊丹空港北端

15時前帰宅、風呂を沸かして自転車を洗車。

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風呂上がりに豆を計ってみた。
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一袋500gかと思ったら、400gちょいだった。
それでも一晩では食べきれないほどあるので満足。

今年は不作と聞いたが、豆の入っていない鞘も多く、例年よりやや小粒なのが残念に感じたが、豆の濃い味はやはり黒枝豆特有で美味かった。

明日は知人に届けよう。

走行距離、走行時間、110㎞、4時間45分。