サイクリングエッセイ Hirobee's A day in the life

北摂里山のサイクリングとひろべぇの平凡な日々を綴ります。

自転車の教科書

ロードバイクに乗り始めて、ほぼ10年になる。
 
僕は自転車乗りだが、レース志向は無いし、ライドイベントなどにも出たことがない。
サイクリングで大勢で走ることは楽だし、楽しい事もある。
 
しかし、どちらかと言うと、しんどくても一人か少数人で走るのが好きだ。
 
里山の自然を感じながら、いい感じの景色で好き勝手に休憩する。
 
時には頑張ってスピードを上げてみたり、時には好い景色を見ながら、のんびり、ゆったり走ったり。
 
自動車の少ない、信号も無い田舎道の路上1mくらいを、燕が低く飛ぶような感覚で走る、ロードバイクと言う乗り物が好きな、孤高派のバイク乗りだ。
 
しかし乗り始めたころから悩まされたのが、走り終えた後の腰痛や首や肩のコリ、膝周辺の痛みだった。
 
ハンドルやステム、ペダル、サドルの機材変更や、セッティングや、ポジショニング。書籍や映像等をみながら、いろいろと変えてみたがなかなか解決できなかった。
 
10年経って、いろんなことを試してみて、ようやくそういう事が自分なりに解決出来てきたように思うが、今度は身体の老化による痛みが今僕を悩ませている。
 
しかし、若い方でも、そういう悩みを抱えている方は多いと思う。
 
最近ではショップで、資格を持った店員さんが、有料でバイクフィッティングをしてくれる処も良く見かけるようになったので、ポジションや、身体の痛みで悩んでいる方は、手っ取り早く解決するには、そういう処で一度見てもらって、試してみる事もいいかもしれない。
 
ただ人間一人ひとりが満足な自転車ライフを送るには、そういうアドバイス+自分自身で努力して解決するしか方法が無い処もあるのはやむおえないと思う。
 
レース志向の無い僕なので、室内でパワートレーニングなどはしないが、
峠を越え、里山をサイクリングをしながら、脚力も徐々に付いてきたように思う。
 
そんな僕が、今まで読んだ中の雑誌や書籍で、一番印象深かったのが、図書館で借りた『自転車の教科書』と言う単行本だった。
 
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既にご存知の方も多いと思いますが、長野県で『ヤマメの学校』と言う自転車乗りの教室を運営されている方が書いた本で、ユーチューブでもその学校の様子を紹介するために、沢山映像をアップされています。
 
また関東を中心にあちこちで講習会なども開催されているようです。
 
数年前に、そのユーチューブを見たり、図書館で借りた単行本を読んだ際は、非常に興味をそそられたが、僕の頭と体が今一つ理解しきれなかった。
この人の言う乗り方を会得するにはかなりの努力が必要だと思った。
 
先日図書館でその本の文庫本サイズの新刊が置かれていたので、借りて再読して見たところ、ここに来てやっと今の自分にも理解できそうなのを感じた。
 
日本の多くのロードバイク乗りさんが、背中を丸めて競輪選手のようなスタイルで、高回転でクランクを回して乗るのが、ベストパフォーマンスを発揮するのには良いと思っているのではないだろうか。
 
この著者の言わんとするところは、その辺りを否定するところから始まっている。
 
ここで詳しく書いても僕にはその真髄を上手く説明できそうもないので書きませんが。
 
この本はパワートレーニングなどについては一切書かれていません。もっと基本的な『自転車の乗り方』が書かれています。
僕のようなのんびり派の自転車乗りにも、たいへん参考になることが書かれていますし、僕のような、他者にアドバイスを受けることが少ない者には尚更参考になると思います。
 
ロードバイクを乗り始めて1~2年して、一通りロードバイクに慣れたころに、皆さん、いろいろな悩みも出て来ると思いますが、そういう方に、是非一読されることをお薦めしたい本です。
 
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文庫本になって510円(税別)と言う非常に良心的な価格にもなって。
月刊バイク雑誌を毎月買う位ならその半額なので、買って一読されても、決して損はない本だと思います。
 
僕も図書館に返した後、手元に一冊買っておいて、時々読み返したいなと思いました。
 
追記、

『自転車の教科書』単行本を購入しようと検索してみたら、続巻の『身体の使い方』偏が出ていました。合わせて2冊購入することにしました。

尚、新刊の文庫本のほうは単行本版に追記、編集など加えられているようです。